湘南守備陣、13得点のイバ封じも「マジ強かった」

ゴール前で競り合う横浜FCのFWイバ(左)と湘南DF山根視来(撮影・村上幸将)

<明治安田生命J2:横浜FC0-1湘南>◇第20節◇25日◇ニッパツ

 湘南ベルマーレ守備陣が、13得点でJ2得点ランキングトップの横浜FCのFWイバ(32)を完封した。

 2008年に加入したチーム最古参31歳のDF島村毅が、4月2日のカマタマーレ讃岐戦以来、約3カ月ぶりに先発のピッチに立ち、先発出場を続けるブラジル人DFアンドレ・バイア(33)と山根視来(23)と3バックを組んだ。3人は、190センチ、88キロの巨体を誇るイバに供給されるパスを寸断したり、体を巧みに当ててイバの体勢を崩すなど、注意深く効果的に守り続けた。

 山根は「僕はパワーでは勝てない部分がある。グラウンダーのパスのインターセプトを狙ったり、ゴールを背負われたら無理に行かず、前を向かせて左足(のコース)を切って(イバに)別のことをやらせるのが、DF陣全員の意識としてあった」と振り返った。

 その上で、イバの印象について聞かれると「めちゃめちゃ強かったです。ぶつかったら、内臓が動いたみたいな…グシャッとなって。マジで強くて、行きすぎたら倒れちゃう。うまかった」と、骨身にしみた痛みを吐露した。

 島村は「イバ選手という強力なFWを軸に迫力ある攻撃をしてきた」と振り返った。自軍のFWジネイとぶつかり、試合後に頭を2針縫うけがを負ったが「ジネイとぶつかっちゃったんで、まぁ、しょうがないかな」と苦笑した。【村上幸将】