清水犬飼「ダービーで実戦復帰」18戦ぶり出場へ

パスを出すDF犬飼(中央)と指示を出す小林監督

 リーグ戦とルヴァン杯を合わせて今季3度目の“静岡ダービー”が14日、清水エスパルスのホーム・アイスタで開催される。日刊スポーツ静岡県版では「勝つしかない」と題してジュビロ磐田と清水、両チームの連載を3回に分けて掲載する。第1回は、ケガから復帰を果たした守備の要に注目。清水の下部組織出身の清水DF犬飼智也(24)は18戦ぶりのメンバー入りが有力だ。

 誰よりも、静岡ダービーに照準を合わせてきた。ジュニアユース、ユースと清水で育ってきた犬飼は「磐田は一番負けてはいけない相手。チームとして勝利したい」と力強く話した。

 副主将も務める今季は主力として先発出場を続けていたが、5月14日のホーム鳥栖戦で左ひざを損傷。リハビリを経て、サテライトリーグに出場するなど回復したが、6月14日の練習中に左太もも裏の肉離れを受傷し、再離脱した。ようやく9月下旬に全体練習に合流し「ダービーで実戦復帰したい」と目標を掲げていた。

 この日、11対11のミニゲームでセンターバックに入り、前線へ積極的に指示を飛ばしていた。次節出場すれば、リーグ18戦ぶり。約5カ月ぶりにピッチに立つことになる。「焦らずにやってきたけど、試合に出る準備はできている。(患部は)問題ない」と話した。

 残り6戦で13位の清水はJ2降格圏と勝ち点2差と崖っぷち。一方で12位仙台とは勝ち点6差と、追いつく可能性もある。「目の前の試合を全力で戦う。いい雰囲気のアイスタで、応援してくれる人のために勝たないといけない」。オレンジのプライドをかけて戦う。【保坂恭子】