川崎フロンターレのMF中村憲剛(36)がJ1通算400試合出場まであと1に迫っている。チームは11日、神奈川・川崎市内で14日のホーム仙台戦に向け調整。仙台戦で400試合出場を達成すれば、大卒選手では419試合の藤田俊哉氏(46)に続いて2人目となる。中村は「今回は通過点。いろんな人の支えがあって、ここまで長くやれことに感謝したいし、まだまだ積み重ねたい」と意気込みを口にした。

 昨季はJリーグ史上最年長でMVPを獲得。今季はトップ下を主戦場に、守備面では相手への激しいプレス、攻撃でも司令塔に加え「ストライカー」の部分も磨き、新境地を開拓中だ。今季は6得点9アシストで、アシスト数は柏FWクリスティアーノに並びリーグトップと、36歳でもなお輝きは増している。

 「今年もすごく自分が成長できている。年齢に対する目に抗いたいというのも、プライドとして持ち続けている。今年もまた、新しい中村憲剛を見せたい」と話す。

 チームもルヴァン杯の決勝進出も決まり、悲願の初タイトルに王手をかけている。リーグ戦も首位鹿島との勝ち点差5の2位。成長を続けるベテランがチームをタイトルに導く。