ブラサカ日本、最終戦フランスに勝利も20年へ課題

フランス戦で決勝ゴールを決めた日本の川村怜主将

 日本(世界ランク9位)が5位決定戦でフランス(同14位)を1-0で破り、大会最終戦を白星で飾った。前半9分に川村怜主将(29)が決めたゴールが決勝点になった。25日の最終日にはイングランド(同12位)とアルゼンチン(同2位)の決勝、トルコ(同6位)とロシア(同13位)の3位決定戦が行われる。

 日本が積極的に攻撃を仕掛けた。23日のトルコ戦で鼓膜を損傷したエース黒田智成(39)に代わって先発出場した加藤健人(32)が、開始直後に強烈なシュートを放つ。川村がスピードに乗ったドリブル突破からゴールを狙う。フランスの守備が乱れた前半9分、GK佐藤大介(33)のスローを川村が着実に運んで先制点が決まった。

 「練習してきた通りの展開。冷静にゴールを狙えた」と川村。ハイプレスを前面に攻撃的サッカーへの転換に取り組んで来た高田敏志監督(50)も「ゴールキーパーを起点にした攻撃でシュートチャンスは確実につくれるようになった」と評価した。その上で「後半に追加点を挙げられない。決定力、精度をもっと上げなくては勝ち切ることができない」とつけ加えた。

 引き分け以上で決勝進出が決まっていた1次リーグ最終戦のトルコ戦では、前半のチャンスにゴールを割れずにペースを失って敗れた。今大会は3試合で2勝1敗、3得点3失点。「2点取られても3点取るサッカー」を目指す高田ジャパン。20年東京へ課題を克服しなければならない。【宮崎恵理】