INAC神戸が決勝進出 副将の「いときん」V弾

決勝点を挙げたINAC神戸MF伊藤美紀(右から3人目)らは肩を組んで決勝進出を喜ぶ(撮影・松本航)

<プレナスなでしこリーグ杯:INAC神戸1-0長野>◇1次リーグB組◇12日◇ノエスタ

 INAC神戸がMF伊藤美紀(22)の先制点を守り抜き、B組首位で決勝進出を決めた。決勝は21日、東京・味の素フィールド西が丘で開催。A組首位の日テレと戦う。

 INAC神戸は前半31分、なでしこジャパンMF増矢理花(22)が左サイドを抜け出し、ゴール前でマイナス方向にパス。ボールを持った伊藤が、狙いすまして右足を振り抜いた。引き分け以上で決勝進出が決まる一戦で、貴重な先制ゴール。宮城・常盤木学園高出身で5年目の伊藤は「迷わずに振り抜けた。先制点が欲しかったので、絶対に決める気持ちでした」と笑顔を見せた。

 後半は追加点こそなかったものの、蒸し暑いコンディションの中で1点を死守。名前を略した「いとみき」が変化し、高校時代から「いときん」の愛称で親しまれる副将は「90分で決着をつけたい。受けるんじゃなく、自分たちから行けるところは行きたい」と、リーグ戦で敗れた日テレへの雪辱を誓った。