<明治安田生命J1:鹿島0-2川崎F>◇第2節◇26日◇カシマ
鹿島アントラーズは、ホーム開幕戦を白星で飾ることができなかった。リーグでは15年8月を最後に白星を奪えていない川崎フロンターレに、0-2で完敗した。
開始2分にDF関川郁万(21)が自陣ゴール前でボールを奪われ失点。前半17分にもセットプレーから失点し、後半はリスクを背負って攻め込んだが、得点することができなかった。
かつて、鹿島が掲げていた「常勝」の看板は、17年から毎年、タイトルを取りつづけている川崎Fへ移った感がある。今回の対戦も相手は23日に横浜F・マリノス戦で敗れ中2日。鹿島は23日のルヴァン杯が中止になり、中6日と準備期間が十分にあった。
王者を倒す大きなチャンスだったが、前半は鹿島らしい球際でも負けた。試合中にシステムを変化させ、攻撃の糸口を探したが、相手の守備を崩せなかった。
試合後、監督代行の岩政大樹コーチは「思いもよらぬ展開で試合が始まり、そのミス自体は、僕はあまり気にならないが、そのまま臆病なまま前半を過ごしてしまったことに非常に悔しさが残ります。後半は、追い詰めるところまでいったが、得点まで奪えなかった。逆から考えれば、守りきった川崎の強さを打ち破れなかったという言い方になると思う。今日は僕たちの負けだというふうに思っています」と潔く完敗を認めた。
ミスをした関川は19日のガンバ大阪との開幕戦で脳振とうの診断を受け、24日に全体練習に合流したばかりだった。岩政コーチは、関川を先発起用するか迷った末、「彼にこの試合を経験させたい」との思いで起用した。結果論だが、温情采配が裏目に出た形だ。
岩政コーチも「彼を使う判断をしたのは僕。結果的には僕の判断が、負けを招いたとも言えるでしょうし」と責任を口にした。続けて「この経験を、彼がどう生かすかが彼の今後にもつながっていく。彼自身がまず、乗り越えるべき」と今後の奮起に期待を寄せた。クラブOBの同コーチも、現役時代は同じセンターバック。若きセンターバックがこの苦い経験を乗り越えれば、また、鹿島はたくましくなるはずだ。
【岩田千代巳】