川崎フロンターレが19年以来4年ぶりに岩手・陸前高田市を訪れ、2日間(15、16日)にわたって現地の人々と触れ合った。
両者の交流は11年の東日本大震災以降続いているが、コロナ禍により、クラブとして現地に赴くことができていなかった。15日には、震災の講話を聞いたり、リンゴ農園やカキ養殖場を訪れたりした。16日は選手会が子どもたち向けにサッカー教室を主催した。
3回目の来訪となったMF脇坂泰斗(28)は「今日はサッカースクールで子どもたちと触れ合って、楽しく元気をもらいました」。15日には、震災被害の資料が展示されている高田松原の道の駅に初めて行き「充実した2日間でした」と振り返った。
ルーキー時代と2年目だった19年からは、チーム内での立場も大きく変化した。今回参加した選手の中でも数少ない「陸前高田経験者」だ。「子どもたちと積極的にコミュニケーション取ったり、楽しんでやったりということが大事。(若手選手を見て)今日もしっかり次につながっているなと感じたので、そういう意味ではコロナが明けて、(交流を)再開できたっていうのはやっぱり大きい」と意義を語った。
初訪問となったルーキーたちにとっても大切な経験となった。15日に震災に関する講話を聞いたMF大関友翔(18)は「今自分が普通に暮らせていることが幸せなんだなと改めて感じました」。アカデミー時代から陸前高田の存在は知っていたが、実際に足を運んで思いが強くなった。「高卒1年目でここに来られて、これから川崎フロンターレの一員として長くここに来たいなと思いました」。さらに「子どもたちに勇気を与えられる選手になっていきたい」と誓った。
大阪出身の名願斗哉(19)は、震災当時幼かったこともあり、震災に関する知識はあまりなかった。「自分が大人になって知ることで感じることがありました」。そして「子どもたちと触れ合うことも、純粋にサッカーを楽しむっていいなと改めて思いました」と刺激を受けていた。【佐藤成】