川崎フロンターレが19年以来4年ぶりに岩手・陸前高田市を訪れ、2日間(15、16日)にわたって現地の人々と触れ合った。
両者の交流は11年の東日本大震災以降続いているが、コロナ禍により、クラブとして現地に赴くことができていなかった。15日には、震災の講話を聞いたり、リンゴ農園やカキ養殖場を訪れたりした。16日は選手会が子どもたち向けにサッカー教室を主催した。
昨年、プライベートで陸前高田に足を運んだDF登里享平(33)は、「久しぶりに子どもたちに会えて、サッカーを通してすごく笑顔を見られた。自分もすごく楽しめて、サッカーの素晴らしさを改めて感じました」と満足げだった。
チーム在籍最長のベテランになったが、盛り上げ隊長として、自らが率先して楽しんだ。「若い選手よりはしゃぎすぎました」と笑いつつ「こうやって楽しむことで、やっぱり子どもたちも楽しんでもらえると思いますし、そこはやっぱり心がけています」。
来年3月で震災から13年になる。当時から交流を続けてきた者として、片時も忘れることはない。今後、若い選手たちに引き継いでいくためにも今回の訪問は重要だった。「若い選手に肌で感じてもらわないといけなかった。それぞれしっかりと受け止めてこれからにつなげていきたいなと思います」。
昨年の来訪についても語った。コロナ禍でなかなか来ることができずにいた中、いい休みの使い方を考えたときに、陸前高田に行くことが思い浮かんだという。子どもたちとは触れ合うことができなかったが、大人との交流でも感じるものがあった。「陸前高田の人たちも、忘れられるじゃないですけど、そういう不安とかありながらっていう話はしていた。でも、やっぱり心の中ではしっかりとつながっているという話もしました」。今回は久々に現地で子どもたちとも対面した。「やっぱり子どもたちにもそういう姿を見せられて、すごく良かったなと思います」とうなずいた。
最後は「観光大使」ばりの働きも見せた。地産の土産を大量に購入したことを明かし、「すごくたくさんいいものがあるんで、皆さんも買ってくれたらなと思います!」と報道陣に呼びかけて笑いを誘っていた。「ノボリ」らしい笑顔あふれる交流となった。【佐藤成】



