サッカー女子日本代表「なでしこジャパン」で11年W杯の優勝メンバーで、日テレ東京Vに所属するDF岩清水梓(39)が27日、今季限りでの現役引退を発表した。
東京・稲城市のクラブハウスで取材に応じ「今季をもって引退を決意しました。自分の納得のいくパフォーマンスができなくなったことが理由」と話した。
闘争心、読みのいいインターセプトを持ち味としたセンターバック。澤穂希さんら、なでしこで一緒に戦ったメンバーには電話で報告した。「素敵な時代にサッカーをやらせてもらって、素敵なメンバーの中に入れたというのは凄くやってきて良かった」。当時を振り返る目は潤んでいた。
20年3月には第1子の男児を出産し、ママさん選手として現役を続けた。「家族のためにというモチベーションもあったし、自分がプレーする姿を見せたいというのもあった」。ここまで長くやれた理由については「サッカーが好きだったし、やめる理由もなかった。飽きないんですか? って言われたら、全然飽きない」と胸を張った。
ベレーザ一筋。今後もクラブに残りホームタウン活動などに従事するが、母として長男ら家族との時間を大事にする意向だ。5月16日のWEリーグ最終節で引退セレモニーが行われる。【佐藤隆志】
◆岩清水梓(いわしみず・あずさ)1986年(昭61)10月14日、岩手県滝沢村(現・滝沢市)生まれ。小1時に神奈川・大沼SSSでサッカーを始め、中学1年で日テレ・ベレーザの下部組織「メニーナ」入団。14歳で皇后杯でトップデビュー。優勝は国内リーグ通算11回、リーグ杯6回、皇后杯9回。06年に日本代表初出場。3度のW杯と2度の五輪を戦い、11年W杯優勝、12年ロンドン五輪銀メダル。国際Aマッチ122試合11得点。163センチ、57キロ。愛称「イワシ」。座右の銘は「継続は力なり」。