西野日本が執念ドロー、乾&本田弾で2度追いついた

日本対セネガル 後半、同点ゴールを決めポーズを決める本田(左)。右は岡崎(撮影・江口和貴)

<ワールドカップ(W杯)ロシア大会:日本2-2セネガル>◇1次リーグH組◇24日◇エカテリンブルク

 日本代表が、MF本田圭佑(31=パチューカ)の日本人初のワールドカップ3大会連続ゴール、MF乾貴士(29=エイバル)のワールドカップ初ゴールなどでセネガルと引き分けた。これで1勝1分けの勝ち点4とし、セネガルと並びH組首位に立ち、決勝トーナメント進出へ前進した。

 日本は前半11分、先制を許した。左クロスをMF原口元気(27=デュッセルドルフ)がクリアしたボールを、ファーサイドDFサバリがシュート。GK川島永嗣(35=メッス)がはじいたものの、正面に待ち構えたセネガルのエース・サティオ・マネに当たり、そのままゴールインした。

 同33分、DF長友佑都(31=ガラタサライ)が、右後方からのロングボールを受けてペナルティーエリア左角に進入。その長友からのパスを受けた乾が、右足をコンパクトに振り切り、ゴール右に流し込んだ。乾は長友らと歓喜の抱擁を繰り返した。

 日本は後半26分、セネガルに追いつかれた。先制ゴールのサバリにペナルティーエリア左角でタメを作られると、ファーサイドに―パスを通され、19歳のDFワゲに豪快にたたき込まれた。

 1点を追う後半27分、本田はMF香川真司(29=ドルトムント)に代わってピッチに入った。同33分、FW大迫勇也(28=ブレーメン)が中央右寄りから放ったシュートをDFがはじき、GKも飛び出し、セネガルゴールががら空きとなった。こぼれ球を乾が折り返すと、ゴール前で待ち構えた本田が左足でゴール右に決めた。

 本田はゴールの次の瞬間、満面の笑みを浮かべ、敬礼ポーズ。短い時間ながら結果を出した。

 FIFAランキング61位の日本は、19日の初戦で同16位のコロンビアを2-1で撃破。02年日韓大会ベスト8の実績がある同27位の強豪セネガルとも互角に渡り合い、大会前の「3強1弱」の前評判を覆す活躍を見せている。

 日本の次戦は28日、FIFAランク8位のポーランドと対戦する。