西野監督「本気のベルギーがそこにあった」8強逃す

日本対ベルギー ベルギーに敗れピッチに倒れ込む香川(撮影・PNP)

<ワールドカップ(W杯)ロシア大会:日本2-3ベルギー>◇決勝トーナメント1回戦◇2日(日本時間3日)◇ロストフナドヌー

 日本代表の西野朗監督(63)は、後半ロスタイムにベルギーにカウンターから逆転弾を食って敗れ「この壁は、まだ厚いのかも知れない」、「本気のベルギーが、そこにあった」と、半ば放心状態のように語った。

 ベルギーとの差が、どこにあったかと聞かれると「う~ん…まぁワールドカップの怖いところでしょうか。追い詰めましたけれど…何が足りないんでしょうね、やっぱり」と首をかしげた。

 後半にMF本田圭佑(32=パチューカ)、山口蛍(27=セレッソ大阪)を投入した起用についても「その後もオフェンシブに戦えていたので、まぁ…メンバーの切り方もディフェンシブな形も取れたかもしれないですけど、3点目取れるチャンスもあったし、ボールもコントロールできた時間帯もあったので走りきったが」と悔しがった。

 ベルギーとの差を聞かれると「まぁ…全てだと思いますけど、わずかだと思います」と語った。

 本大会2カ月前に、ハリルホジッチ前監督の電撃解任を受け、技術委員長の職から監督に緊急登板。縦に速い前監督のサッカーから、より選手に合う日本的な戦いを目指した。日本らしいサッカーとは? と聞かれると「選手も、そういう中で1日1試合ずつワールドカップのために、勝負するためにいい準備をしてくれた」と声を絞り出すように感謝した