小林祐希「ワールドクラス見せつけられた」一問一答

ヘーレンフェインMF小林祐希

<オランダリーグ:アヤックス5-1ヘーレンフェイン>◇16日◇アムステルダム

 ヘーレンフェインMF小林祐希(24)は、アウェーでアヤックスに1-5で大敗した。小林はフル出場したが、得点には絡めず見せ場をつくれなかった。

 以下、小林との一問一答 

 -スタートは良かったけど。

 「チームとしては良かったですけど、個人としてはちょっとふわっとなっちゃったかなって。ふわっと入ったというか、慎重に入りすぎたかな。後半の方がボールを触れた。みんなが、チームが良くなくなった時に、俺はボールを触れるようになったり。よりタッチ数が増えた。前半よりも個人的には後半の方が、手応えはつかんだんですけど。まあ(アヤックスに)ワールドクラスの力というか、余裕というか、見せつけられた感じですね。悔しいです」。

 -前半はチームのタスクに忠実に守って試合をしているような。アヤックスのボールの場所によって、10番に付くか20番に付くか。

 「そうですね。そうなんですけど、アイツらうまいんで。結局スルスルって上がってきて、点を取ったのは10番なので。そこは、俺が20に付きに行ったら、片方のセンターバックが付きに来るっていう。でも、難しいのはわかるんですけどね。もう1人のFWが強烈なので。カバーに入りたいのは分かるけど。誰かのせいにとか、俺のせいとか、そういう問題じゃないと思うので。やっぱり一枚上手だったなとしか言えないですね」。

 -相手もちょっとフラフラとした入りだった。

 「うん。疲れは多少なりともあると思う。その代わり体を動かすというよりもボールを動かして。あの20番なんてほとんど走ってないっていう感じですね。でもボールに絡んでうまくボールを散らして、自分が受ける時だけキュキュッっと動いて」。

 -そういうのは勉強になる?

 「勉強になるというか。センターバックがあれだけボールを持てると、俺らもプレスをかけようがないから。あそこの真ん中(アヤックスの中盤真ん中)が良いというより、センターバックの2人が、パスコースなかったら運んじゃえみたいな。で、空いたら出して、駄目だったらキーパーまで下げて。また受けて、スペース空いたら運んじゃえって。その繰り返しなので。そこをもっとファウルでもガツッと止めるとかね。前の2人がそれをしだすとまた変わると思うんですけどね。ちょっとコースを切ってうまく取りたいという気持ちが、たぶん強い。それが監督の求めていることなんですけど。一枚はがされると、どんどん一枚ずつズレていくでね。それはしょうがないですよね」。

 -相手のセンターバックが点を取った時は、その上がってくるセンターバックにスラフフェールがもっと付いてくれとか、そのへんの約束事は?

 「うーん、あそこは、ペレが20番に付きながら、(相手のセンターバックが)ドリブルインしてきたら、そこにも行くていう。俺とスタイン(・スハールス)は変にフラフラ出ていって後ろを空けたくはないっていうのは、あるんですけど。でも、状況によっては行かないといけないしね。全部1個遅れてから判断しているから。俺らも行くなら行くって、ファウル気味にでも良いから止めるっていうのを考えたほうが良いかなと、それは個人的なことです。ファウルで止めるっていうのは、使っていかないといけない」

 -後半になって小林選手がボールを持てたのは?

 「相手ももう流し気味になっていたというのもある。もう5点差開いているからつなごうって。ちょっと割り切った部分でスポンスポンと(パスを)入れてくるようになった。それまではロングボールを蹴ったりとか、入れないでキーパーに下げたりとか、サイドに速かったりとか。みんな自信をもって今日やってたけど、ちょっと中に早く(パスを)付けるっていうのはなかったんで。空いた時にストンと入れてくるようになったので。それの影響だとは思います。まあでも、今日はしょうがないです。これがワールドクラスで、先は長いなというのが感想です」