山県ショック0秒01差2位「勝っていたと思った」

ケンブリッジ(手前)に競り負けた山県(左奥)はがっくりとしゃがみ込む。右は桐生(撮影・松本俊)

<陸上:リオデジャネイロ五輪代表選考会兼日本選手権>◇25日◇パロ瑞穂◇男子100メートル決勝

 山県亮太(24=セイコーホールディングス)はレース直後、しばらく言葉が出なかった。

 ゴール後も優勝を信じて結果を待ったが、電光掲示板には0秒01差の2位と表示された。「勝っていたと思ったが、抜かれていましたね。最後以外は自分のレースだと思ったが…」とショックを隠し切れなかった。

 24日の準決勝で課題が出たスタートを修正したが、後半を得意とするケンブリッジにゴール目前で抜かれた。

 五輪代表に近づいたものの「さされたので中盤の加速にまだ弱点があるのかな。決勝が一番いいレースだったので、それに結果が伴わないということはまだ地力がない。鍛え直す」と自分に厳しかった。