陸上の北海道マラソンは30日、大通西4丁目(札幌駅前通)発着コースで行われる。午前8時半号砲。
1万メートル日本記録保持者で、五輪2大会出場の新谷仁美(38=積水化学)が、復帰レースに臨む。
マラソンは6位だった24年東京以来、2年ぶり。
自身は28年ロサンゼルス五輪出場、その代表選考会マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)進出を目指している。
しかし、28日の直前会見で目標順位とタイムについて聞かれると、「ここではお伝えすることができない。全力を尽くして頑張りたい」ととどめた。
MGC獲得に向けたポイントについては「42・195キロが全てだと思います」と簡潔にまとめていた。
昨年の名古屋ウィメンズマラソンは左脚アキレス腱(けん)炎のため欠場。その後は左の足底筋膜炎を発症していたという。
過去に右足かかとのケガで一時引退していた経験もある新谷。しかし、復帰後は男子800メートル元日本記録保持者でもある横田真人氏の指導を受け、二人三脚で歩んできた。
中継局のUHB(北海道文化放送)のインタビュー番組では「即引退を決めた時はまるっきり一人で孤独の中で競技をやっていた。横田さんみたいに指導者とともに成長していくパートナー的な存在がいなかった。そこの違いがケガをしてでも続けられる理由」と語っていた。
北海道の出場は2位だった08年以来2度目。コースのイメージについては「今はもうどこの土地に行っても暑い。その点がどれだけ自分の体に影響を及ぼすか。後半の走りにどう生きていくかがちょっと怖さはあるが、ここをクリアすればまず2年後にあるロス五輪へのイメージづくりはできる。自分にとっては必要ですし、そこで自分が納得する結果をつかむことができれば」と話していた。
世界大会は21年東京五輪、22年世界選手権オレゴン大会(欠場)と遠ざかっている。
再び女子長距離界を引っ張る気持ちについては「あまり自分は背負っている感じはない。日本代表からは離れてしまっていて、現状では結果を出せていない。シビアに見ると選手として競技者としての価値はちょっと今下がりつつある」と現実を受け止めている。
それでも、「ロス五輪を目指す上で、絶対条件のMGC出場権獲得が今は現実的なところでは切符を取ることが一番最低限のライン」と新谷。38歳のベテランが、再出発のスタートラインに立つ。
夏場のマラソンとなる今回のMGC進出条件は、冬場と異なり、男子2時間12分00秒以内、女子2時間32分00秒以内の日本人3位以内となる。