女子1万メートル日本歴代3位(30分45秒21)の記録を持つ不破聖衣来(23=三井住友海上)が女子の招待選手として初マラソンに挑戦し、2位と大健闘した。2時間26分04秒でゴールし、来年10月開催のロサンゼルス・オリンピック(五輪)代表選考会マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)の出場権も獲得した。

優勝は1万メートル日本記録(30分20秒44)保持者の新谷仁美(38=積水化学)がもぎ取った。大会記録を56秒更新する2時間24分14秒の大会新でフィニッシュ。6位だった24年東京マラソン以来、2年ぶりの復帰レースとなったが、32キロ付近から独走態勢をつくり、堂々たるレース展開だった。

3位には2時間28分08秒で竹山楓菜(30=TOTO)が入り、以上の3人がMGC出場権を獲得した。


男子は湯浅仁(25=トヨタ自動車)が2時間10分46秒で優勝。2位は2時間10分55秒で丹所健(25=Honda)、3位には2時間10分59秒で荒生実慧(26=NDソフト)が入り、この3人がMGC出場権を得た。

2度目のマラソン挑戦で注目された吉田響(24=サンベルクス)は、30キロでスパートし、一時は独走態勢をつくるも37キロ付近で表彰台に入った3人に抜かれ、結果的に2時間13分16秒の9位に終わった。


夏場のマラソンとなる今回のMGC進出条件は、冬場と異なり、男子2時間12分00秒以内、女子2時間32分00秒以内の日本人3位以内という条件だった。


女子で2位の不破聖衣来(共同)
女子で2位の不破聖衣来(共同)

【北海道マラソン】初挑戦の不破聖衣来が2位でゴール、新谷仁美に競り負けるもMGC獲得

女子を2時間24分14秒の大会新記録で優勝した新谷仁美(共同)
女子を2時間24分14秒の大会新記録で優勝した新谷仁美(共同)

【北海道マラソン】38歳の新谷仁美が2年ぶりの復帰レースで大会新記録で優勝、MGC獲得


◆女子レース経過  ※タイムは速報値

◆スタート 大通公園を女子、男子が一斉スタート。午前8時30分現在、気温20.8度、湿度65%、風向き東、風速0.8メートル毎秒

◆1キロ 不破は順調にスタート

◆4キロ 14分で通過。不破、新谷らが並走

◆5キロ 不破、新谷、吉薗栞が17分28秒で通過。MGC進出条件の1つ、2時間32分00秒ペース「5キロ 18分01秒」より30秒以上速いタイムで通過した

◆7キロ 不破は丸いパワーテープを体中に着けて快走中

◆9キロ 「せいら~」コールに不破は笑顔を浮かべる

◆10キロ 不破が34分29秒でトップ通過。1秒遅れで新谷、吉薗、萩谷楓。MGC進出ペース36分01秒を大きく上回る。解説の増田明美さんが不破に対し「初マラソンなのに積極的ですね」と高評価

◆15キロ 吉薗、新谷、不破、萩谷の4人が51分36秒で通過。MGCペースより約2分30秒速いペース

◆20キロ 新谷、吉薗、不破、萩谷の4人が1時間08分43秒で通過。2時間25分00秒を切る速いペース。新谷は両手に保冷剤を持ち、暑熱対策を取る

◆25キロ 不破、新谷が1時間25分41秒でトップ通過。1秒遅れで吉薗、6秒遅れで萩谷が通過

◆30キロ 新谷が1時間42分54秒でトップ通過。1秒遅れで不破、2秒遅れで吉薗が通過

◆32キロ 新谷が単独トップに。不破が追う

◆35キロ 新谷が独走、1時間59分58秒で通過。2位不破との差は30秒に広がる

◆40キロ 新谷がさらに差を広げる。1時間16分50秒で通過。2位不破は新谷と1分20秒差で通過

◆41キロ 「Qちゃんみたいですね」(増田明美さん)と話すように、新谷が笑顔でサングラスを沿道に向かって投げる。不破は「せいら~、せいら~」の声援に笑顔が戻る

◆フィニッシュ 新谷が大会記録を56秒更新する2時間24分14秒の大会新で優勝! 不破は左手で2度、最後は両手でガッツポーズをつくり、初マラソンを2時間26分04秒の2位でフィニッシュ。3位には2時間28分08秒で竹山楓菜が入り、以上3人がMGC出場権を獲得した

女子で2位の不破聖衣来(共同)
女子で2位の不破聖衣来(共同)

◆男子レース経過  ※タイムは速報値

◆スタート 大通公園を男子、女子が一斉スタート。午前8時30分現在、気温20.8度、湿度65%、風向き東、風速0.8メートル毎秒

◆15キロ 警視庁の亀田稔が飛び出す

◆20キロ 警視庁の亀田が2位集団と11秒差の1時間1分07秒で通過

◆25キロ 依然、警視庁の亀田がトップ。2位集団と12秒差の1時間16分22秒で通過

◆27キロ 警視庁の亀田が集団に吸収される

◆30キロ 飯田貴之が1時間32分22秒で首位通過。警視庁の亀田も0秒差で通過

◆31キロ ペースメーカーが外れて吉田響がスパートし、トップに

◆35キロ 吉田響が2位集団に25秒の差をつけ、1時間48分11秒でトップ通過

◆37キロ 吉田響がペースダウン。トップを譲る。湯浅仁、荒生実慧、丹所健がトップ集団に

◆40キロ 湯浅、丹所、荒生の3人が2時間4分07秒でトップ通過

◆41キロ 湯浅が一気にスパート!

◆フィニッシュ 湯浅が2時間10秒46分で優勝! 丹所が2時間10分55秒で2位、荒生が2時間10分59秒で3位となり、この3人がMGC出場権を獲得した。

注目された吉田は2時間13分16秒で9位、一時見せ場をつくった警視庁の亀田は2時間13分35秒で13位だった

男子を2時間10分46秒で制した湯浅仁(共同)
男子を2時間10分46秒で制した湯浅仁(共同)

■■ 女子の最終順位(タイムは速報値) ■■

(1)新谷 仁美 2時間24分14秒※

(2)不破聖衣来 2時間26分04秒※

(3)竹山 楓菜 2時間28分08秒※

(4)吉薗  栞 2時間28分43秒

(5)中野 円花 2時間29分38秒

(6)北川 星瑠 2時間30分37秒

(7)萩谷  楓 2時間31分20秒

(8)村山愛美沙 2時間32分51秒

(9)筒井 咲帆 2時間32分54秒

(10)永友 優雅 2時間33分13秒

※はMGC出場権獲得


■■ 男子の最終順位(タイムは速報値) ■■

(1)湯浅  仁 2時間10分46秒※

(2)丹所  健 2時間10分55秒※

(3)荒生 実慧 2時間10分59秒※

(4)山口 翔輝 2時間11分47秒

(5)横手  健 2時間11分57秒

(6)大六野秀畝 2時間12分03秒

(7)福本 真大 2時間12分46秒

(8)久保田 徹 2時間13分03秒

(9)吉田  響 2時間13分16秒

(10)照井 明人 2時間13分22秒

※は出場権獲得


不破聖衣来の最近のレース


◆女子マラソン日本歴代5傑◆


順選手名タイムコース
1前田 穂南2時間18分59秒24年大阪国際
2野口みずき2時間19分12秒05年ベルリン
3新谷 仁美2時間19分24秒23年ヒューストン
4渋井 陽子2時間19分41秒04年ベルリン
5高橋 尚子2時間19分46秒01年ベルリン


◆男子マラソン日本歴代5傑◆


順選手名タイムコース
1大迫  傑2時間04分55秒25年バレンシア
2鈴木 健吾2時間04分56秒21年びわ湖毎日
3池田 耀平2時間05分12秒24年ベルリン
4吉田 祐也2時間05分16秒24年福岡
5大迫  傑2時間05分29秒20年東京