<陸上:北海道マラソン>◇30日◇北海道・大通西4丁目(札幌駅前通)発着コース(42・195キロ)
自身2度目の挑戦となった吉田響(24=サンベルクス)が、完走も9位でMGC獲得はならなかった。初マラソンとなった2月の大阪マラソンでは序盤から独走したが、今回は30キロ過ぎに抜け出す形に。一時後続に差を付け独走となったが、その後38キロ付近で失速し9位でゴールした。
1998年の大会記録(2時間10分13秒)更新と、10月開催の28年ロサンゼルス・オリンピック(五輪)代表選考会マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)の出場権に挑んだ。
28日の直前会見では「自分はワクワクさせる走りというのをテーマに掲げて走っている。みんなをワクワクさせるような見どころある展開をつくっていけるようなレースができるように頑張っていきたい」と意気込んでいた。
創価大4年時に箱根駅伝2区で日本人最速タイムをマーク。今年1月の全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝)2区で22人抜きを演じた。
2月に初挑戦となった大阪マラソンは脱水症状により、結果的に34位に終わった。しかし、序盤からペースメーカーを置き去りにする驚異的な走りで、途中まではロス五輪代表選考に設定されている「MGCファストパス」の2時間3分59秒も上回るハイペースで一人旅。大記録達成を予感させた。
涼しい気候のレースについては「30キロまでは集団について行って、そこからどれだけペースアップできるかが今回鍵になってくる。まだマラソンは2回目でまだまだ初心者。先輩たちの胸を借りながら、しっかり後半ペースアップして自分らしい走りを見せていければ」と語っていた。
デビュー戦となった大阪では筋肉のリラックスを促し、パフォーマンスアップを図るチタンテープを体中や顔に貼って出走したことも話題に。UHB(北海道文化放送)のインタビュー番組では「枚数は当日のコンディションにもよります」と話していたが、今回も首や足などに固めて貼るなどまた違う“模様”を披露した。
ロス五輪メダル獲得を狙う期待の逸材が、夏の北海道で足跡を刻んだ。
◆吉田響(よしだ・ひびき)2002年(平14)8月20日生まれ、静岡県御殿場市出身。中学から本格的に陸上を始め、東海大静岡翔洋高では全国都道府県対抗駅伝に出場。東海大1年時に箱根駅伝5区区間2位。創価大編入後の4年時は同2区で日本人最高タイムをマークした。卒業後はプロランナーとなり、サンベルクスに所属。全日本実業団対抗駅伝2区で22人抜きを成し、マラソンは2月の大阪でデビューした。身長161センチ。