【全日本大学女子駅伝】V奪還の名城大「当たり前のことを当たり前にやる」過去2年低迷から再建

笑顔で写真に納まる名城大の選手たち(撮影・鈴木正人)

<全日本大学女子駅伝>◇25日◇宮城・弘進ゴムアスリートパーク仙台(仙台市陸上競技場)発着◇6区間38・0キロ

名城大が3年ぶり9度目の優勝を決めた。タイムは2時間2分21秒の大会新記録。優勝会見に出席した米田勝朗監督は「今日の勝ちを経験して学生たちは自信を取り戻すことができた」と話した。

1区2位の好スタートを切った真柴愛里(1年)は「先輩や同期たちが優しく声をかけてもらって自信をもってスタートラインに立てた」。2区区間新記録で首位に浮上した近藤希美(3年)は「後半の選手が少しでも楽できるようにという思いで、1秒を削る走りができた」と振り返った。

その後、4年生2選手が区間3位以内にまとめて首位を死守。3区力丸楓は「頼もしい後輩たちがいい流れで1位で持ってきてくれて、安心して走ることができた」。4区村岡美玖も「あまり思い通りの走りができなかったことの悔しさがすごくありますが、今回のレースは後輩と同期にすごく助けられた」とたたえる。

最長5区(9・2キロ)では黄金ルーキー木村真桜(1年)が区間賞で28分50秒の好タイムで独走。「大東文化のサラ(ワンジル)さんに追われるのは不安、怖い気持ちもあったんですけど、区間賞っていう形でチームに貢献できたのはよかった。キャプテンの(瀬木)彩花先輩を最後、笑顔にしてチームとして優勝できてうれしかった」実感を込めた。

最後は橋本和叶(2年)が区間賞でゴールテープを切った。「絶対に彩花先輩を絶対優勝させて、笑顔にするというチームみんなの思いが詰まったタスキを最後まで運んで、粘り強く走ることができた」と話した。

23年に7連覇を達成後は24年4位、25年3位と伸び悩んだ。

米田監督はこう振り返る。「『自分たちは強いんだ』という錯覚があって、『適当なことをやっても大丈夫だ』という雰囲気がチーム内に出ていた。それをしっかり見つめ直し、自分たちのあるべき姿を目指して『当たり前のことを当たり前にやる』という意識が定着したことで、学生たちも気づいていった」。

過去2度の負けから学ぶこともあった。

「負けた悔しさを久しぶりに感じたことで、一人ひとりがどん欲に勝ちたいという強い思いを持つようになった」。

今回出走とはならなかった主将の瀬木彩花(4年)を中心に地道にチームを立て直してきた。

女王奪還から見据えるのは、12月の全日本大学女子選抜駅伝(富士山女子駅伝)との2冠。

指揮官から「好きなように走っていい」と指示をもらい、渾身(こんしん)の快走を見せた木村は「ここで気を抜かず、チームの目標である大学2冠を達成できるように、さらにここからチームのみんなで頑張っていきたい」と誓った。

【全日本大学女子駅伝】“不破ちゃん2世”爆誕!名城大ルーキー木村真桜、5区日本人歴代2位

【全日本大学女子駅伝】名城大が3年ぶり優勝!歴代最多11度Vの立命大は9位で初のシード圏外

【全日本大学女子駅伝】出場27チーム、全6区間の個人成績一覧

【動くグラフ】全日本大学女子駅伝の順位変動