【フィギュア】三浦佳生、SP9位から逆転銀!「ジキルとハイド」さながら一夜で違う顔を見せた

フランス杯の総括取材に応じる三浦(撮影・松本愛香通信員)

フィギュアスケート GPシリーズ第1戦フランス杯〈最終日〉◇25日◇アンジェ・アイスパーク◇男子フリーほか

【アンジェ(フランス)=松本愛香通信員】2月のミラノ・コルティナ五輪代表の三浦佳生(かお、21=明治大)が銀メダルを獲得した。フリー2位の175・29点をマークし、合計247・96点。ショートプログラム(SP)9位から巻き返し、GPシリーズ第1戦で表彰台に立った。山本草太(26=中京大)はフリー4位の147・22点、合計224・24点で、SP8位から総合5位に順位を上げた。

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本人さえ予想していなかった逆転での表彰台だった。「わけも分からず2位になって、わけも分からずメダルをもらっています」。SP9位から総合2位へ。フリー「ジキルとハイド」さながら、三浦が一夜で違う顔を見せた。

前日は戦う気力さえ失いかけていた。SPはジャンプ3本全てでミス。直前の6分間練習ではいずれのジャンプも成功していただけに、本番とのギャップに戸惑いを隠せなかった。「お手上げだし、こう悩むのにも疲れました。やっていて楽しくない」と落胆。「完全にへこんで、自信もない」と打ちのめされていた。

沈んだ心を引き上げてくれたのは、仲間だった。フリー当日の朝、携帯電話には西野太翔や壺井達也らから「過去一番くらい(の量)」のメッセージが届いていた。さらに会場では、女子で出場した住吉りをんと青木祐奈にメイクを依頼。二つの人格を顔でも表現しようと、片側のアイラインを強く引くなど、約30分かけて左右の印象を変えた。「女子陣は楽しそうにやっていました。その空気感に恵まれたかなと思います」。背中を押されて立った氷上では、ミスを引きずらず最後まで滑り切った。

山あり谷ありの2日間に、自ら「ハラハラさせる系男子ですね」と笑った。ただ、劇的な巻き返しを喜ぶだけでは終わらない。2週間後のGP第3戦中国杯(11月6~8日)に向けて「もっと安心して見てもらえるようにしたい」。二面性は演技の中だけに、次の舞台では強い姿を見せ続ける。【栗林真菜】

◆三浦佳生(みうら・かお)2005年(平17)6月8日生まれ、東京都中央区出身。馬込東中、目黒日大高を経て、明大に進学。5歳で競技を始める。22年から2年連続GPファイナルに出場して、ともに5位。23年GPフィンランド大会で同シリーズ初優勝。24年世界選手権は8位。4大陸選手権は23年、26年と2度優勝。26年ミラノ・コルティナ五輪代表。168センチ。

【フィギュア】三浦佳生、自称「ハラハラさせる系男子」SP9位→銀の大逆転も、目指すは安定感