日本男子初のメジャー制覇へ、16年の松山英樹(24=LEXUS)の戦いが始まる。今季メジャー初戦、マスターズが今日7日、オーガスタ・ナショナルGC(7435ヤード、パー72)で開幕する。3年連続5度目の出場となる今回は、頭の中にあるコースイメージを厳しく設定し直して調整。アマチュア時代から最高峰の舞台で戦えていたからこその難しさと向き合ってきた。予選ラウンドは00年大会優勝のビジェイ・シン(フィジー)クリス・カーク(米国)と同組となった。
4日は18ホールを回るなど、ここまで合計2ラウンドをこなしてきた松山は、練習場での調整に専念した。まずはパッティンググリーンで1時間ほどストロークを入念に確認。ドライビングレンジでは、以前からたびたび助言をもらっているピート・コーウェン氏に身ぶり手ぶりを交えた指導を受け、笑顔も見せた。約1時間打ち込んだ後はアプローチのチェック。複数のウエッジを試しながら、こちらも1時間程度使い、合計3時間で切り上げた。
昨年は5位に食い込んだ。アマチュア時代から出場を重ね、順調に頂点へ近づいてきたという見方もできるが、本人の捉え方は少し違う。以前に話していたことがある。
「(何度も)出てるからこそ難しさも感じます。最初に出た時はどんなコースかも分からない。自分のイメージで、果てしなく難しいイメージをしてやっていた。だから最初、難しいとは思ったけど、自分が想像していたものが大きすぎて、(感覚としては)そんなに難しくなかった。それがコースを知って、それに合わせて頭の中で練習していくので、だんだん難しく感じるようになった」。
初出場の11年にローアマを獲得するなど、早くからこの大舞台で十分に戦えていたからこその変化を感じていた。同時に対策も練っていた。「逆に、どれだけコースのイメージを難しく難しく、ハードルを上げて練習できるかじゃないですかね」。あえて壁を高く想像しておくことで、対峙(たいじ)した時の精神状態を優位に保つ。松山なりの思考回路で、オーガスタと向き合っている。【亀山泰宏】