<米男子ゴルフ:フェニックス・オープン>◇最終日◇5日(日本時間6日)◇アリゾナ州TPCスコッツデール(7261ヤード、パー71)◇賞金総額670万ドル(約7億7100万円)優勝賞金120万6000ドル(約1億3900万円)
フェニックス・オープンで日本人単独最多の米ツアー通算4勝目を挙げた松山英樹(24=LEXUS)が次なる目標を狙う。大目標である4月のマスターズはもちろん、崔京周(46=韓国)の持つアジア人最多8勝も見えてきた。ここまで6試合で優勝2度に2位が2度。米ツアーポイントランクでもトップに返り咲いた怪物にとって、今季中の達成も決して夢ではない。
松山のメジャー制覇は、いよいよ時間の問題となってきたかもしれない。ベン・ホーガン、アーノルド・パーマー(ともに米国)といったレジェンド級選手ばかりが並ぶフェニックス・オープン連覇達成者5人は、いずれもメジャーVを経験している。
今回の優勝がマスターズに向けて自信になったかという質問に松山は沈黙した後、首をひねっていた。「微妙ですね。最後の方(のプレー)だけじゃなく、オーガスタにいったら全然ダメなところがたくさん見えてきますし、プレーオフを4ホールやったくらいでへばっているようじゃ、話にならない。しっかりとオーガスタまでトレーニングしたい」。60日後にピークを合わせる調整が、これから本格化していくこととなる。
新たな数字も視野に入ってきた。11年プレーヤーズ選手権のビッグタイトルも獲得している崔京周のアジア人最多8勝。「4から8に一気に跳べるんだったら楽ですけど、跳べないので。1つでも多く優勝できるように頑張りたいなと思います」とこれまで通り一戦必勝の構えで戦う覚悟を強調するが、あっさりと塗り替えてしまいそうな勢いだ。
フェニックス・オープン開幕前、前週ツアー復帰を果たしたタイガー・ウッズ(米国)が話題に上ったことがあった。「僕はまだ3勝。(ウッズの米79勝まで)あと76勝? 無理ですよ。年間10勝を7年続けないといけないんだから。きついでしょう。ため息出ますよ」と笑っていた。しかし「なら年間5勝」という問い掛けには「無理でしょ」と言った後で「いや、分かんないけど」と含みを持たせていた。
膨らみ続ける周囲の期待をよそに、松山自身のスタンスは全くぶれない。その頼もしさが、さらなる期待を生む。【亀山泰宏】