<米女子ゴルフ:ポートランド・クラシック>◇最終日◇3日◇米オレゴン州ポートランド、コロンビアエッジウオーターCC(6476ヤード、パー72)◇賞金総額130万ドル(約1億4300万円)、優勝19万5000ドル(約2145万円)
今季限りで引退する宮里藍(32=サントリー)が、米国最後の大会で今季最高の5位に輝いた。13位から出て6バーディー、1ボギーの67をマークし、通算13アンダーの275。観衆のスタンディングオベーションに目を潤ませた。14日開幕のエビアン選手権(フランス)が現役最後の試合になる。
米国最後のホールとなる最終18番パー4。晴れ渡ったコースに、宮里藍の功績が次々とアナウンスで流れた。米ツアー9勝、元世界ランク1位…。グリーンへと歩く小さなヒロインは、思わず目を潤ませた。第3打を2メートルにつけたが、最後はパットを沈められずこの日初めてのボギー。それでも立ち上がった観衆から大きな拍手を浴びた。「お疲れさま」と出迎えた幼少時からの盟友・横峯さくらと抱き合う。輝かしい1日になった。
「大勢の人に拍手をもらいながら18番を終えるのは幸せでした。少し感傷的になった。(米国で)楽しいことばかりではなかったけれど、思い残すことは1ミリもない。この国で勉強したことは、今後に生きる」
第3日に右肩痛を発症し「立っていても痛い」と漏らした。痛み止めを服用し、テーピングして強行出場。1番でバーディーを奪うと、4番からは4連続バーディー。06年から主戦場にする憧れの米国への思いが、痛みを忘れさせてくれた。13位からスタートし、終わってみれば今季最高の5位。見えない力が、宿ったかのようだった。
いよいよエビアン選手権が現役最後の姿になる。右肩の不安は残るが、ショットもパットも、全盛期をほうふつさせるほどに好調だ。「自分のゴルフができている。このままの流れでベストを尽くしたい」。目指すは節目の米ツアー10勝目。09、11年に優勝した思い入れのある大会で、有終の美を飾る。
◆宮里藍のトップ10 宮里藍の米ツアーでのトップ10入りは昨年3月の起亜クラシック(3位)以来。当時はトップ5フィニッシュが13年以来3年ぶりだった。昨年の「起亜-」直後に臨んだANAインスピレーションではメジャー初の首位発進を決めている。また、今大会で宮里は3ラウンドで60台をマーク。1大会で60台を3度そろえたのは14年7月のマラソン・クラシック以来だった。