地元熊本出身の一ノ瀬優希(29=ミロク情報サービス)が、首位と2打差4位で発進した。7番で5メートルのバーディーパットを沈めるなど硬いグリーンを攻略。3バーディー、2ボギーの71で回り1アンダーとした。今日14日は熊本地震から丸2年。4年ぶりのツアー優勝へ、故郷でV圏内につけた。
故郷熊本への思いを胸に、一ノ瀬が好発進した。快晴の朝、出だしの1番。コースに立つと手が震えた。「帰ってきたな~と、思った。ドキドキしすぎてしまいました」。力が入りすぎて5、6番で連続ボギー。そこから、われに返った。硬いグリーンを攻略。7番パー4で5メートル、9番パー5で2メートルのバーディーパットを入れて振り出しに戻すと、11番パー5では上からの4メートルのパットを沈めた。
熊本は今日14日に震災から丸2年を迎える。16年大会は中止となり、御船高時代から13年通った熊本市内の浜線ゴルフセンターは地震の影響で閉店になった。昨年、一ノ瀬は拠点を求めて福岡への引っ越しを余儀なくされた。熊本県内では依然、約3万8000人が仮設住宅などで暮らしており、一ノ瀬はホテルから今大会に出場する。
「家のご飯を食べてから(試合に)行く。そのルーティンができなくなってしまった。本当は家がいいのに。でも応援してくれる人がたくさんいる。喜んでもらえる結果を出したい」
14年5月以来のツアー4勝目へ。左親指に負傷を抱えるが「痛みと向き合いながらやっていく」。昨年は唯一の1ケタ順位が、ここ熊本での6位だった。故郷への恩返しを込めて、復活Vを遂げる。【益子浩一】