上井邦裕「山あり谷あり」初Vへ左腕骨折からも勉強

2番、ティーショットを放つ上井(撮影・前岡正明)

 上井邦裕(35=三好CC)が6バーディー、1ボギーの65で回り、通算8アンダーの202で首位と3打差の3位に上がった。

 この日の平均パット数1・5385は部門別2位。データが示す通り「パットが良かった」と振り返る。1番から5メートルの難しいスライスラインを沈めると、2番も4メートルを決めて連続バーディー発進。前半だけで4つスコアを伸ばした。

 手首から肘にかけ、左腕には黒いサポーターが巻かれている。「ちょうど2カ月くらい前ですかね。トレーニング中に転倒して」。橈骨(とうこつ)骨折で全治3カ月の診断だった。3年ぶりにシード返り咲きを決め、モチベーション高く臨むはずのシーズンを前に起きた悲劇。「(負傷した)前日にドライバーが今までにないくらい飛んでいて、いいなと思っていたら…」。失望感は小さくなかったが「まあ、そんなもんです。山あり谷あり。ゴルフができるだけで、ありがたい」と受け入れる。

 日によって痛みの度合いに波があり「ダメな時は全然、力が入らない」。強く打ち込むアイアンショットへの恐怖心も拭えないというが「絶好調でも、別に真っすぐいくか分からないじゃないですか。勉強になりますよ。ゴルフのやり方をいろいろ考えたり、焦る気持ちを抑えたり。あとは、痛いのを我慢したり」と笑ってみせる。

 どこまでも無欲に、ツアー初優勝がかかる最終日最終組を戦う。