秋吉翔太(27=ホームテック)が5バーディー、1ボギーの66で回り、通算11アンダーの199で単独首位に浮上してツアー初優勝に王手をかけた。

 今季が初めてシード選手として臨むシーズンだが、16年にトータルドライビング1位となるなど“飛んで曲がらない”ショット力には定評がある。ツアー最短のコースに対し、ウッドはドライバー1本という珍しいセッティングで戦っている。この日もドライバーを使ったホールが5ホールだったのに対し、2番アイアンを9ホールで使用した。「和合は攻めるとわながある。ピンにいっていいホールと、いっちゃいけないホールをしっかりキャディーと話し合ってます」。持ち味を生かしたマネジメントを徹底し、最終18番で5メートルのパーパットをねじ込むなどグリーン上もかみ合ってきた。

 ボールやマーカー、キャディーバッグには「くまモン」をあしらう。熊本出身だが、現在は北九州市在住のため使用許諾をクリアするのはひと苦労だったという。ボールは申請から数カ月待ち、昨年の日本オープンからようやく使うことができた。その日本オープンでツアー自己最高の4位。時間をかけてでも「くまモン」にこだわったのには理由がある。「震災もあったし、少しでもアピールできればと。みんなが知ってるキャラクターだし、ボールをあげた時、子どもも喜ぶじゃないですか」と話す。

 下部チャレンジツアーでは3勝を挙げているものの、レギュラーツアーでは首位に立つのも初めてだ。会見場に入って来るなり「うわ、すごい」と、初々しく声を上げたほど。後続との2打差についても「経験がないので分からないです。いいのか、悪いのか…。唯一分かるのは(自分が)ボギー(相手が)バーディーで並ぶ、ということだけですね」と笑う。だからこそ「周りを見ず、この和合と向き合おうと思います。自分のゴルフを精いっぱいするだけです」。コース攻略に全力を傾け、追ってくる実力者たちから逃げ切りを狙う。