水球男子「金星」逃す メダル候補豪州に1点差負け

練習試合オーストラリア戦第1ピリオド、プレーするFP志水祐介(中央)(撮影・足立雅史)

 32年ぶりに五輪出場を決めた水球男子日本代表が「金星」を逃した。

 7日、都内で格上でメダル候補でもあるオーストラリアと練習試合を行った。開始からリードを奪う場面もあったが、終了7秒前に決勝ゴールを決められ6-7で敗れた。もっとも昨夏世界選手権では4-10と大敗していただけに、ステップアップしていることは証明した。

 開始から五輪出場権を勝ち取った秘策、ゴールを守らず、相手のパスコースを消す「パスライン・ディフェンス」が機能する。いきなり3-0とリードを奪った。その後、逆襲を食らい3-6と逆転されたが、あきらめない。残り3分で6-6の同点に持ち込んだ。終了7秒前に決勝ゴールを許し、惜しくも「金星」は逃したが、大本洋嗣監督(48)は「昔なら逆転されたらズルズルといっていた」と、五輪本番の予選リーグで対戦する強豪相手に粘りを発揮できたことを評価した。

 この日、熊本出身で実家が被災した志水祐介主将(27)も攻守の要として活躍した。地震が起こったときは欧州遠征中。4月下旬に帰国すると、1泊2日の強行軍で地元に戻り、ミネラルウオーター、所属先でもあるブルボンの菓子を届けた。「水球している場合ではないと思ったが、今は切り替えた」と、目標の五輪ベスト8に挑戦する姿を見せることで、少しでも力を与える決意を固めている。

 10日から横浜国際プールでワールドリーグが開幕。この日、練習試合したオーストラリアとブラジルと、五輪の予選リーグで当たる国とも対戦する。大本監督は「目標の五輪ベスト8のためには予選リーグで2勝しないといけない」と、まずはワールドリーグで力試しする。