南部監督、敗因は「サーブ力の差」と「石川狙い」

石川(左)ら日本選手は豪州にストレート負けを喫してリオ五輪出場が断たれ、ぼうぜんとしゃがみこむ(撮影・松本俊)

<バレーボール:男子リオ五輪世界最終予選>◇2日◇東京体育館

 日本(世界ランク14位)がオーストラリア(同13位)に0-3で敗れて1勝4敗(勝ち点3)となり、リオデジャネイロ五輪出場の可能性が消えた。残り2試合にストレート勝ちしても、五輪出場条件となるアジア最上位またはそれ以外の上位3チームに入れなくなった。12年ロンドン大会に続き、出場権を逃した。

 試合後の会見で南部正司監督(48)が1番の敗因にあげたのはサーブ。「相手のサーブに押されてレセプションがセンターに入らず、苦しい状況が常にあった。本来ならそこからチャンスをする形だが、そこがうまくいかなかったのもこの大会の独特の圧力かなと思います。サーブ力の差があったのかなと」と総括した。

 昨年のW杯とは異なり、研究されたチームにあって、相手は徹底的に新エースの石川祐希を狙ってきた。「強いサーブで精神的に追い込むのはさすが。特にポーランド。対応して臨んだが、実際のサーブの威力はだいたい計算していたが、それ以上だった。それでウイングスパイカー陣が受け身になっていたと分析しています」と述べた。