ロシアのスポーツ界のドーピング汚染は深刻な状況だ。
陸上では昨年、2012年ロンドン五輪の男子50キロ競歩を制したキルジャプキン選手ら五輪競歩の金メダリスト3人を含む5人が資格停止処分を受け、女子マラソンのショブホワ選手が国際陸連のドーピング隠蔽(いんぺい)や汚職と絡んだ違反でシカゴ・マラソン3連覇を取り消された。だが、問題は陸上界にとどまらない。
ことしに入り、女子テニスのスター、シャラポワ選手が新たに禁止されたメルドニウムに陽性反応を示して2年間の資格停止処分を受け、大きな騒ぎとなった。重量挙げでも15年世界選手権男子105キロ超級王者のロフチェフ選手らに違反が相次いでいる。14年ソチ冬季五輪を巡っては検査所の元所長が禁止薬物の提供など組織的な不正を告白しており、事態はさらに拡大する可能性がある。
北京五輪のマラソン男子金メダリスト、ワンジル選手(11年に死去)らを輩出した長距離王国のケニアでも薬物違反は問題となっている。最近ではボストン、シカゴ両マラソンを2連覇した女子のジェプトゥー選手が2年間の資格停止となった。