吉田沙保里vs伊調馨レスリング旭川合宿で女王激突

 レスリング界の女王同士が、激突する。日本協会の栄和人強化本部長が21日、リオデジャネイロ五輪に向けた仰天強化プランを明かした。女子五輪代表チームはこの日、旭川市合宿の練習を公開。栄本部長は練習後、五輪4連覇を目指す吉田沙保里(33)と伊調馨(32)にスパーリングをさせる意向を示した。

 栄本部長は、ポーランド国際からこの日帰国した伊調を思いやった。「試合を見て、ちょっと心配。立て直さなければいけないかなと思う」。組み手など細かな技術にこだわり過ぎることを心配し「初心に戻って戦う気持ちを高めてほしい」と、レベルの高い代表選手同士のスパーリングを提案。「川井や吉田とやらせたい」と話した。

 かつては対戦経験もある吉田と伊調だが、伊調が階級を変更してからは練習でも手を合わせていない。合宿でもスパーリングはもちろん、打ち込みをすることもない。無敵選手同士のスパーリングは、女子レスリング界の「タブー」。しかし、栄本部長はあえて口にする。「本人たちの気持ちもあるし、ケガの状態もあるが、やらせたい」。世界最高峰のスパーリングが、女子史上初となる2人の五輪4連覇につながることを信じて話した。【荻島弘一】