<ラグビー・トップリーグ:ヤマハ発動機33-15神戸製鋼>◇第12節◇18日◇ノエビアスタジアム神戸
ヤマハ発動機が33-15で神戸製鋼を破り、開幕12連勝で首位をキープした。日本選手権を初制覇した勢いに乗って迎えた昨年度は、リーグ3位に終わった。今年度は競争力を高めるために50人の選手を保有。好調の背景には激しいスタメン争いがある。初優勝を懸け、ともに無敗で勝ち点1差の2位サントリーと24日に直接対決を迎える。
前半10分までの防戦から一転、WTB伊東の先制トライでヤマハ発動機のエンジンがかかった。トゥーロンに移籍した五郎丸の代役で加入したFBファンデンヒーファーも4本のPGを決め、突き放した。清宮克幸監督(49)は「1人1人が素晴らしいパフォーマンスだった。後半に巻き返されたが、全体的にはヤマハの試合になっていた」と手応えを口にした。
15年2月に日本選手権を初制覇。自信を持って臨んだ昨年度はリーグ3位だった。11年度からの清宮体制では毎年、前年度の順位を上回ってきたが、初めて下げた。5月のミーティングで指揮官は「競争意識を高めるために今年は50人の選手で戦う」と告げ、6人がチームを離れ、外国人3人を含む9人を新戦力に迎え、選手50人もの所帯を整えた。
強力なスクラムが武器だが、最前列のプロップ、フッカーの高齢化が懸案だった。フロントローに大卒新人を3人加えた補強は即効性があり、リーグ開幕戦で日本代表フッカー堀江らを擁するパナソニックをスクラムで圧倒した。今季リーグ150試合出場を達成したプロップ山村は「自分も出場するのが簡単じゃない。でも誰が出ても変わらない強さはある」と胸を張った。
残りは3試合で、クリスマスイブの次戦は初優勝への天王山となる。サントリーで選手、監督として活躍した清宮監督にとっては古巣との対戦。「満員のホームでやりたい。今年はプレーオフがないから決勝戦のつもりで真っ向勝負していく」。直接対決を制し、就任6季目での悲願へ近づいてみせる。【大野祥一】