サオリン後継者!東レ黒後愛が公式戦6得点デビュー

東レでの公式戦デビューを果たした黒後愛(撮影・松本航)

<バレーボール・黒鷲旗全日本選抜大会:東レ3-0上尾>◇女子C組◇2日◇大阪市中央体育館

 東レの日本代表ウイングスパイカー黒後愛(18)が公式戦デビューを果たした。

 第1、2セットに出場し、計6得点。レフトから強烈なスパイクを放つ場面もあり「(チームに合流して)1カ月しかたっていないのに、黒鷲旗に出ることができていい経験になる。この先も大事に戦っていきたい」と笑顔で振り返った。

 3月に現役引退した元日本代表木村沙織さん(30)の後継者として、期待される逸材だ。東京・成徳学園(現下北沢成徳)高、東レと歩むのは同じ道。黒後は1月の全日本高校選手権(春高バレー)で2大会連続MVPをつかみ、2連覇に貢献。

 3月23日には日本代表に初選出され、中田久美新監督の下で20年東京五輪を目指す立場だ。木村さんとは入れ替わる形になったが「沙織さんは誰もが憧れる選手で自分の目標の選手。沙織さんを目指して、そういう選手になれるように頑張りたい」と意気込んだ。

 今後の課題は「守り」と自他共に話す。黒後は「(相手の)サーブのスピードが高校の時と全然違う。守りをもっと固めないといけない」。

 菅野監督も「代表でも、うちでも『サーブレシーブのできるエースアタッカー』にならないといけない。サーブレシーブがうまくなって、苦しい場面で決定力がある選手に育ってもらいたい」と大きな期待を込めた。