今年7月の世界選手権(ドイツ)で銀メダルを獲得した世界ランキング12位の西藤俊哉(20=法大)は、カネシゲ(米国)との1回戦に15-10と快勝したものの、2回戦で世界38位のルペリ(イタリア)に12-15で競り負けた。
「めっちゃ悔しいです。東京、ホームの大会で多くの方の応援があった中でですから」。世界選手権では2回戦で元世界王者のヨピッピ(ドイツ)、準決勝ではリオデジャネイロ五輪金メダルのガロッツォ(イタリア)を破る快進撃を見せたが、その再現はならなかった。
今年6月、中国のGP大会で敗れている相手だった。その後も団体戦では世界の舞台で何度か対戦し、互いに手の内は知り尽くしている。第1セットを6-7で終え、第2セット立ち上がりから逆転、ポイント先行を狙ってアタックを仕掛けた。しかし、相手のカウンターに自分のミスも重なって4連続失点。自らのポイントを確信した場面でジャッジの判定が逆になり、抗議したところにレッドカードを受けて失点するなどツキにも見放された。
それでも西藤は「まさかレッドが出るとは思いませんでした。ただ、判定はジャッジが決めること。ジャッジの方がルールですから」と言い訳はしなかった。
世界選手権後に一気に注目度は高まった。ただ「自分ではあまりこだわっていません。あの時はたまたま自分の調子が良かっただけで、自分より強い選手はたくさんいますから」と気負いはない。「フェンシングは駆け引きのスポーツ。世界選手権後、自分が研究されていることも感じますが、それにまた自分が対応できれば次のステップに行けると思う」。10月のW杯カイロ大会は初戦敗退。個人では2大会連続で結果を残せなかった西藤だが、12日は団体戦のメンバーとしてメダルを狙う。