函館ラサール花園1勝逃す 痛い鞠子主将の負傷交代

鹿児島実対函館ラサール 鹿児島実に敗れスタンドにあいさつしベンチへ戻る函館ラサールフィフティーン(撮影・加藤哉)

 2年ぶり2度目出場の函館ラサール(南北海道)は鹿児島実(鹿児島)に12-38で敗れ、花園1勝を逃した。

 5-12の前半24分、WTB斉藤裕昭(3年)のトライとSH河野友祐(2年)のキックで12-12と追いついたが、前半終了間際にミスから失点し勝ち越された。荒木竜平監督(53)は「同点までは理想的だったが、あそこからアクセルを踏みきれなかった。前半終了間際の失点から、相手の流れを断ち切れなかった」と悔やんだ。

 FWの平均体重は函館ラサールが78・2キロに対し、鹿児島実94・0キロ。重量差を走力と技術でかわそうと試み、前半途中まで互角以上の戦いを見せた。「ラインアウトからFWで押し込んでくるのは分かっていた。十分、勝算はあったが、敵は自分たちの内に潜んでいた」と荒木監督。自陣でのミスも重なり、後半は得意の展開力を披露できず、無得点に終わった。

 精神的支柱の負傷も痛かった。前半16分に主将のCTB鞠子太一(3年)がタックルを受け左膝靱帯(じんたい)を損傷。後半はテーピングをして強行出場したが同25分、再びタックルを受け負傷交代となった。鞠子は「最後までグラウンドに立てず、みんなに申し訳ない」と涙をこらえた。

 前回初戦が12-42、今回が12-38。点差は縮まったが、勝利をつかむには精神的強さも必要だと知らされた。鞠子は「後輩には、来年、再来年と連続出場して常連になることで花園1勝を引き寄せて欲しい」と託した。ベンチ入り25人中、1、2年生が17人。後輩たちが、夢を引き継ぐ。【永野高輔】