富士通の黄金期、QBキャメロン&WR中村で9連勝

富士通対日大 第1Q、パスを投げる富士通QBコービー・キャメロン(撮影・丹羽敏通)

 富士通が攻守に圧倒して、初のV2を飾った。第1Qにパスで先制TDを挙げ、前半を17-3とリード。後半も確実に2TD、2FGを加え、守備は反撃を1TDに抑え、37-9で快勝した。27年ぶり出場の日大に力の違いを見せつけ、2年連続3度目の優勝で社会人の連勝を9に伸ばした。MVPにはQBコービー・キャメロン(27)が2年連続で選ばれた。

 富士通は序盤こそてこずったものの、先制した後は攻守が一体となって日大を圧倒した。WR宜本主将は「連覇のうれしさもあるが、学生には負けられない。ホッとした」とほおを緩ませた。84年に日本選手権となって35回目。昨年まで社会人が22勝12敗で、10年からは8連勝中だった。社会人の面目を保つことができた。

 前半は14点差しかつけられなかったが、後半開始後にキャメロンが3本目のTDパスを決めた。その後は勝るパワーでランを中心に引き離していく。守備はメンバーも交代した残り15秒でTDパスを許すまで、ゴール前で何度も立ちはだかった。

 快勝に沸く中で12選手は感慨深げだった。念願の母校日大との対決。WR中村はキャメロンとのホットラインで、最長49ヤードTDを含めて最多の8回キャッチ。「日大とやれたことが最高。今の基礎をつくってくれた。最後は応援じゃないけど見入っちゃった」と笑った。

 P吉田は日大で2年から先発QBだったが、01年に初、03年にも入れ替え戦を経験した。03年は内田監督が就任し、吉田は主将も名門低迷と甘んじた。15年に富士通で悲願の日本一で1度引退も請われて復帰し、3度優勝に貢献した。「日大では申し訳ない気持ちだけ。僕らと違って後輩は頼もしく見えた。彼らが来てくれるようにもっと強くしたい」と、35歳も意欲は増した。

 2度目の挑戦で通算6チーム目、社会人では3チーム目の連覇を果たした。中村は「オービックの最多4連覇を抜きたい」。日大では果たせなかった黄金時代への突入を宣言した。【河合香】