渡部暁斗8勝締め シルバーコレクターはもういない

 平昌五輪(ピョンチャンオリンピック)個人ノーマルヒル銀メダルの渡部暁斗(29=北野建設)が優勝で今季を締めくくった。前日に続いて逆転勝ちし、今季8勝目、通算17勝目を挙げた。2回の前半飛躍(ヒルサイズ=HS106メートル)で97メートル、102・5メートルの250・3点で2位につけ、後半距離(15キロ)で飛躍トップのリーベル(ノルウェー)との9秒差を逆転。通算17勝は、歴代トップ10入りを果たした。

 総合優勝のクリスタルトロフィーを受け取り「最高。僕はこれを世界一だと思ってやってきた」と喜びをかみしめた。昨季までは世界のトップを争いながらも、頂点に届かず「シルバーコレクター」と呼ばれた。今季は平昌五輪こそ銀メダルだったが、W杯では荻原健司を抜き、日本勢最多のシーズン8勝をマーク。「もうそのニックネームはいらない」と笑う。30歳で迎える来季、まずは荻原健の通算19勝がターゲットになる。日本のエースの進化はまだ止まらない。