平昌五輪(ピョンチャンオリンピック)銅メダルの高梨沙羅(21=クラレ)が2連勝で激動のシーズンを締めた。1回目に99メートルで首位に立ち、2回目は102・5メートルと飛距離を伸ばし、合計250・4点で今季2勝目を挙げた。前日24日の個人第14戦に続く連勝で、男女を通じて歴代単独最多の通算勝利数を55に伸ばした。

 高梨の強さの秘密は「再現力」にある。10年春からトレーナーを務める森永製菓ウイダートレーニングラボの牧野講平氏が説明する。「言葉で伝えたことをすぐに再現できるところがすごい」。トレーニングを指導すると、頭の中で動きの特性をつかみ、どこを強化するのかを理解し、瞬時に動きで表現できる。だから効率良く練習ができ「好不調の波が小さく」成績が安定しているという。

 もう1つは自立だ。ソチ以前は、与えられた練習メニューをこなしていたが、今は自身でトレーニングのスケジュール、メニューを組む。もちろん、牧野トレーナーらもアドバイスするが、最も適したトレーニングを自身で考案して実行している。

 受け身から主体的に動くことで成果は飛躍的に上がった。牧野トレーナーは「微妙なズレも自ら気付けることが大事。それが最近はできるようになった」と強さの一端を説明した。