池江璃花子が出場全種目を6個の日本記録で4冠達成

自身の日本記録を更新し優勝を決めた池江は表彰式で満面の笑みで観客席に応える(撮影・滝沢徹郎)

 池江璃花子(17=ルネサンス亀戸)が出場4種目で計6個の日本記録を出し4冠を達成した。この日は女子100メートル自由形決勝で53秒03の日本記録で制すると、1時間後の50メートルバタフライでも25秒43と自らの日本記録を100分の1秒更新して優勝した。

 異次元だ。すべて日本記録で4冠達成。今大会最終種目の50メートルバタフライでもスタートから他を圧倒。今大会6度目の日本記録を樹立した。1時間前の100メートル自由形のレース後は感激の涙を流したが、最終の100メートル自由形のレース後は「去年、悔しい思いをして、その悔しさをはらすつもりだった。これからさらに上を見ることができる」と笑顔を浮かべた。

 この日午前中の予選から絶好調。「決勝に体力を温存したいと思って軽く泳いだけど、まあまあのタイムが出た。眠気が来ていたりするけど、泳いだ感覚は悪くない。ここまで来たら全種目で自己ベスト(=日本記録)を出したい」と話していた。

 6個の日本記録での4冠。17歳が鉄人スイマーに飛躍した。