内村航平V11へ「きつい」あん馬ミス響き予選5位

あん馬の演技を終え、途中で落下してしまった内村は悔しそうな表情を見せる(撮影・河野匠)

 男子予選で、11連覇がかかる内村航平(29=リンガーハット)が、3種目目のあん馬で落下し、合計85・098点で5位と出遅れた。

 予選と合計で争う29日の決勝は首位の白井健三(21=日体大)を1・001点差で追う展開。試合後は「巻き返しも何も、けっこうきつい」と苦笑いしながら自身の連覇ストップを悟った。

 昨年10月の世界選手権以来、約半年ぶりとなる個人総合の試合。最初の鉄棒、続く床運動を大きなミスなく、14点台でまとめたが、3種目目のあん馬で痛恨の落下ミス。08年北京五輪前の選考会で入れてから、この10年試合で失敗したことのない得意技「ウ・グォニアン」で体勢を崩し、13・166点と得点を伸ばせなかった。

 気持ちを立て直し、残り3種目を難なくまとめたが、あん馬のミスが響き5位にとどまるのが精いっぱいだった。

 今年は予選、決勝、5月のNHK杯の3度の結果をもとに世界選手権(10~11月、ドーハ)の団体メンバー5人が決まる。「ここまできたらふっきれて気にしない」ともう優勝にこだわらず、「2位以内で終わりたい」と代表に近づく手堅い演技を目指す。【高場泉穂】