【リーグワン】東京SG「ほほ笑みの貴公子」マッケンジー25点開幕戦勝利

BL東京戦でゴールキックを蹴る東京SGのFBマッケンジー(C)JRLO

<ラグビー・リーグワン1部:東京SG60-46BL東京>◇B組第1節◇8日◇東京・味の素スタジアム◇観衆1万75人

B組で前身のトップリーグ昨季準優勝の東京SG(旧サントリー)が、リーグワン開幕星をつかんだ。

【リーグワン展望】初代王座争いはトップリーグ4強+神戸が軸>

同じ府中市が拠点のBL東京(旧東芝)を60-46で振り切り、計7トライと自慢の攻撃力を披露。「ほほ笑みの貴公子」と呼ばれる、ニュージーランド(NZ)代表FBのダミアン・マッケンジー(26)が5PG、5ゴールで25得点を稼いだ。A組は浦安(旧NTTコミュニケーションズ)が24-23でV候補の神戸(旧神戸製鋼)に競り勝ち、横浜(旧キヤノン)は33-12で東葛(旧NEC)を下した。

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噴き上がる炎を横目に、東京SGの15人がピッチへ駆けた。目に入るチームカラーの黄色が、新リーグの開幕を印象づけた。19年W杯で日本代表として躍動したCTB中村主将は「今までと違ったホームの雰囲気を感じました。もっともっと満員の、黄色いスタジアムで試合をしたい」と胸を躍らせた。日本協会から各チームに興行権が移り、新たな景色がそこにあった。

所々が凍った天然芝の上でも、世界レベルのプレーは輝いた。24-27とリードされて前半を折り返すと、後半4分にNO8マクマーンが逆転トライ。一時2点差に迫られたが、同20分、新加入のマッケンジーが注目を一身に集めた。中央約47メートルのPG。丁寧にボールをセットし、右足を振り抜いた。23年W杯フランス大会を目指す26歳は、キック前に爽やかな笑みを見せる。5PG、5ゴールで存在感を示したスターは「ルーティンの中でスマイルは、何年もやっている。リラックスした状態で蹴ることができる。素晴らしいファンの方に囲まれてプレーできた」と言い、また笑った。

リーグワンの1部はチーム数が12に絞られ、従来以上に競った戦いが続く。昨季73-5と圧倒したBL東京戦だが、その差は大きく縮まった。16日の次節も本拠味スタで、強豪トヨタを迎え撃つ。中村はチームを「スピード感は(世界最高峰)スーパーラグビーに属しても、速い自信があります。ただ、フィジカルはリーグワンの中でもトップにいかないといけない。そこはまだまだ伸びしろです」と分析した。理想像は、ずっと先にある。【松本航】

◆リーグワン トップリーグ(TL)を刷新したラグビー国内最高峰の新リーグ。地域密着を狙い、各チームが活動拠点の「ホストエリア」を設定。3部制で全24チーム。1部は5月8日までリーグ戦16節を戦う。TL時代の16から減った12チームがA、Bの2組に分かれ、同組内で2回戦総当たり、別の組とは1試合ずつ交流戦として対戦。付与される勝ち点は勝ち4点、引き分け2点、負け0点。7点差以内の負けは1点、3トライ差以上の勝ちは追加で1点が付与される。5月に、勝ち点の上位4チームによるプレーオフトーナメントで初代王者を決定する。