【フィギュア】渡辺倫果「死ぬ気ではい上がりたい」ジャンプ2本失敗、まさかの出遅れ

女子SPで演技する渡辺(撮影・足立雅史)

<フィギュアスケート・グランプリ(GP)シリーズ第5戦NHK杯>◇18日◇札幌市・真駒内セキスイハイムアイスアリーナ◇女子ショートプログラム(SP)

GPシリーズ第2戦スケートカナダで初出場優勝を遂げた渡辺倫果(20=法政大)が、まさかのジャンプ2本失敗で出遅れた。自己ベストの66・83点を大きく下回る58・36点。「緊張するところ(極限)まで緊張した。本番で足が震えた」と悔やんだ。

冒頭の得点源、トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)で転倒。「踏み切りは悪くなかったので許容範囲」と大技挑戦の代償は覚悟していたが、その後が計算外だった。

続く3回転ルッツ-3回転トーループは決めたものの、最後のループが3回転の予定から1回転に。得点を伸ばせず「アクセルに挑む以上は他のジャンプを安定させないといけない。ループは今朝、初めて失敗して。そのまま引きずってしまった」と残念がった。

カナダ大会の優勝でファイハル(12月8~11日、イタリア・トリノ)が現実に見えてきたこともあり「優勝とファイナルの2つで緊張してしまった」という。

ただ、カナダ大会でSP6位から逆転優勝したように「挽回することには慣れている。巻き返すのは苦手ではない。落ちるところまで落ちたので、明日は死ぬ気ではい上がりたい」と切り替えた。

そのために基本を見つめ直す。スコアがほしいところだが、翌19日のフリーは「アクセル1本です」と断言。練習している2本に頼るのではなく「1本できっちり、いい演技をして加点を得ていきたい。アクセルはフリー1発目の方が確率が高いので、きっちりやってカナダを超えられるように」と反攻を思い描いた。

9年前、ノービス女王としてエキシビションに招待出演した、思い出のNHK杯。苦い発進となったが「切り替えて1つでも上の順位を目指したい」。すべきことを尽くした先の吉報を待つしかない。【木下淳】

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