<グランプリ(GP)シリーズ第5戦NHK杯>◇18日◇札幌市・真駒内セキスイハイムアイスアリーナ◇女子ショートプログラム(SP)
今年3月の世界選手権女王で、今季のGPシリーズ第1戦スケートアメリカも優勝した坂本花織(22=シスメックス)は68・07点で2位発進となった。
冒頭のダブルアクセル(2回転半ジャンプ)を決めたが、続く後半の連続ジャンプでは3回転トーループの着氷がわずかに乱れた。
「全体的にスピードがなくて、ジャンプに勢いがなかった。原因はいろいろあるかな。自分の中で落とし込んで…、頑張ります」と前を向いた。
1つの原因に挙げたのは心理面。「去年までの自分のように強気になれてない」。五輪シーズンだった昨季のように「追い込めてない」と痛感しているという。曲をかけての練習時の集中力などを課題を感じながらも、なかなか奮い立たせるのが難しい。プログラムはSP、フリーともに新しい振り付け師に依頼し、新境地を模索中で、その困難さもあるのだろう。
世界女王という立場の影響を問われると、素直に言った。「そういう気持ちはあんまなかったんですけど、いま自分が思ってる中ではないって思っていても、ちょっとどっかで思ってるのかなって感じはしたんですけど」。ただ、2位発進で追いかける立場になった事を、1つの契機にしなければとも考える。
「今日の2位でやっと吹っ切れた。もう1回仕切り直せる。良いきっかけになったと思います」。
19日のフリーでは、初のGP連勝でファイナル(12月8~11日、イタリア・トリノ)がかかる。「今日できなかったことを明日しっかりできるようにして、挽回できるようにしたい」と固く誓った。【阿部健吾】