<バレーボール大同生命SVリーグ男子:サントリー3-0愛知>◇プレーオフ決勝◇第2戦◇5日◇LaLa arena TOKYO-BAY
レギュラーシーズン(RS)2位のサントリーサンバーズ大阪が、SVリーグ初代王者に輝いた。準決勝で同1位の大阪Bを退けた同4位の愛知を相手に、第1戦に続く連勝で優勝を決めた。前身のVリーグから連覇で、11度目の日本一を達成。イタリアリーグから「世界一になるため」とサントリーに加入して1年目の高橋藍(23)が、攻守にわたる活躍で頂点に導いた。
3時間30分に迫る激闘を演じた第1戦から中1日。第1セットからそのリプレーのようなジュースの激戦となったが、サントリーが取り切った。序盤からサイドアウトの応酬となり、膠着(こうちゃく)状態。サーブミスが目立つ立ち上がりとなったサントリーだが、14-15の場面で高橋藍がサービスエースを決めてブレークすると、ムセルスキーもスパイクにブロックと続き、4連続得点で17-15とした。その後も点を取り合う展開が続いたが、粘り負けない。3度のセットポイントをしのぎ、ムセルスキーのバックアタックでセットポイントを奪取すると、最後は高橋藍がレフトから決めて29-27で先取した。
第2セットは一気に勢いを加速させた。セッター大宅真樹のサーブからいきなり5連続得点で先行。その後もアライン・デアルマスのブロックアウトなどで得点を重ね、11-4と大量リードを取った。高橋藍のサービスエース、ムセルスキーのスパイクで11点差を付けて20点に到達。最後は相手のサーブがアウトとなり、25-16で連取した。
その後も、冷静な試合運びで勝利を引き寄せた。
主力に依存せず、チームの競争力を高めてきた。一般的なチームがAチームとリザーブ中心のBチームを分けて練習する中、サントリーはメンバーを積極的に入れ替え、新陳代謝を促してきた。「選手が出たり入ったりすることで互いに刺激し合い、最高の雰囲気で練習できた」とキャプテン藤中は言う。
レギュラーシーズンを16連勝で締めくくったが、2月初旬、名古屋に連敗を喫しチームが苦境に立たされた際、次節の日本製鉄堺戦で流れを変えたのは出場機会が限られていた下川、樫村、柏田の3人だった。藤中は「新しいメンバーが加わったことで、チームが1つになるきっかけが生まれた」とターニングポイントだったと振り返る。
決勝第1戦ではアタック決定率が振るわなかった高橋藍を第4セット迷わずスタメンから外し、代わりに投入したアライン・デアルマスが鋭いスパイクで逆転の流れを作った。屈指のシックスを誇るサントリーだが、SVリーグ王座は全員でつかみ取った栄光だった。【勝部晃多】