<陸上:世界選手権>◇第2日◇14日◇東京・国立競技場発着◇女子マラソン(42・195キロ)
日本勢最高の7位入賞を果たした初出場の小林香菜(24=大塚製薬)が、驚異的な追い上げを見せた順位のレース展開を「鬼ごっこみたい」と独特の表現で振り返り、後半は自分が鬼になって怒濤(どとう)の追い上げを見せたことを明かした。
1キロすぎにスローペースの先頭集団から果敢に飛び出すなど、前半は2~4番手を快走したが、24キロすぎに金メダルを獲得したジェプチルチル(ケニア)や2位アセファ(エチオピア)ら本命がいた集団に一瞬にして抜き去られ、順位も一気に10番目に落ちた。
この展開に「集団はいつかくるかと思っていたけど、30キロくらいだと思っていたので意外に早かった。鬼ごっこみたいな感じで抜かれたから、ここからは(鬼になった)自分が追いかけようと思って、粘りました」と振り返った。
30キロ手前でウルグアイの選手に抜かれて11位まで順位を下げたが、31キロ地点で再び10位に浮上すると、31・6キロ付近で9位、さらに35キロ手前で8位と順位を上げると、37・5キロすぎに2時間18分台の記録を持つマサイ(ケニア)がレースをやめたため7位に上がった。その後、38キロすぎにフィンランドの選手に抜かれて順位を一つ下げたが、39・5キロすぎにケサン(ウガンダ)をかわして7位入賞を成し遂げた。
小林は大学時代に競技部に所属していなかった異色の新星で、実業団入りからわずか1年半で世界大会で入賞を果たした。同種目の日本人の入賞(8位以内)は、19年ドーハ大会7位の谷本観月以来3大会ぶり。五輪を含めた世界大会での入賞は、24年パリオリンピック(五輪)6位の鈴木優花に続き、2年連続となった。