【手記】ハム伏見寅威 再結成「さちとらバッテリー」を語る…福也との週イチに懸けた

日本ハム伏見寅威捕手(33)が、560日ぶりに復活した「さちとらバッテリー」について、日刊スポーツに手記を寄せました。

オリックス時代からのチームメートで、今季から加入した日本ハム山崎福也投手(31)が、本拠地開幕戦の楽天戦(4月2日、エスコンフィールド)で移籍後初先発。6回 1/3 を6安打3失点(自責2)と好投したものの、報われませんでした。10残塁と攻めきれなかった打線の援護にも恵まれず、移籍後初黒星となった一方で、復活した「さちとらバッテリー」に手応えもあった新天地でのデビュー戦。今後への期待が膨らむ投球を引き出した伏見捕手の思いです。

プロ野球

◆伏見寅威(ふしみ・とらい)1990(平2)5月12日、北海道・千歳市生まれ。江別小3年から投手、遊撃手で野球を始め、江別一中時代に所属した札幌白石シニアで捕手転向。東海大四(現東海大札幌)では3年春に全道制覇も甲子園出場なし。東海大では1年春から首都大学リーグに出場し、2年春に4番で首位打者とMVPを獲得し、大学日本代表にも選出。12年ドラフト3位でオリックス入団。19年には左アキレス腱(けん)断裂の大けがを負ったが、翌20年に復帰。22年はオリックスの26年ぶり日本一に貢献した。22年11月に日本ハムにFA移籍。昨季までプロ通算507試合で打率2割3分1厘、19本塁打、110打点。182センチ、87キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸1億円。

◆山崎福也(やまさき・さちや)1992年(平4)9月9日生まれ、埼玉県出身。中学3年時に脳腫瘍の手術を北大病院で受け、生存率10%未満と言われながら回復。日大三3年春のセンバツで準優勝し、打者としては大会最多タイ13安打をマークした。明大では通算20勝。14年ドラフト1位でオリックス入団。23年はキャリアハイの11勝でリーグ3連覇に貢献し、シーズン終了後に国内FA権を行使して日本ハムへ移籍。昨季までプロ通算176試合に登板し、39勝45敗、防御率3・85。父は元巨人、日本ハム捕手の章弘氏。188センチ、95キロ。左投げ左打ち。今季推定年俸は6000万円。

ピッチャー優先のリード

福也とはオープン戦でも組みましたけど、やっぱりシーズンに入ると福也の顔を見ても分かったと思いますが結構、気持ちも入っていましたし、相手のデータとかではなく自分の投球でいこうよという感じで、ピッチャー優先でリードしました。なんか懐かしい思いもありながら。

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