【夏の甲子園決勝から】7回制ならあんな終盤の逆転劇は見られなかった 宮本慎也氏

ゴールデングラブ賞10度の元ヤクルト宮本慎也氏が、ベテラン小島信行記者との掛け合いで展開する連載「宮本慎也 もっと野球を語ろう」。今回は、夏の甲子園決勝を振り返りました。優勝した智弁和歌山と準優勝の健大高崎の激戦をもとに、7回制導入や高校生に必要なトレーニングについても語ります。

高校野球

★今回の主なトークテーマ

  • 7回制導入論は「野球の本質を知らない」と断言できる
  • 選手の大型化を歓迎 守備下手になってもいいと考えるワケ
  • 「スケールの小さい選手は目指すな」宮本さんからのメッセージ

◆宮本慎也(みやもと・しんや)1970年(昭45)11月5日、大阪府吹田市生まれ。PL学園では2年夏に甲子園優勝。同大-プリンスホテルを経て、94年ドラフト2位でヤクルト入団。ベストナイン1度、ゴールデングラブ賞10度。通算2162試合、2133安打、62本塁打、578打点、打率2割8分2厘。引退後は18、19年にヤクルト1軍ヘッドコーチ。04年アテネ五輪、06年WBC、08年北京五輪代表。現役時代は176センチ、82キロ。右投げ右打ち。


◆小島信行(おじま・のぶゆき)プロを中心とした野球報道が専門。取材歴は30年を超える。現在は主に評論家と向き合う遊軍。投球や打撃のフォームを分析する企画「解体新書」の構成担当を務める。

健大高崎対智弁和歌山 終盤の逆転劇を示すスコアボードをバックに喜びを爆発させる智弁和歌山ナイン

健大高崎対智弁和歌山 終盤の逆転劇を示すスコアボードをバックに喜びを爆発させる智弁和歌山ナイン

野球は7回以降の攻防が面白い

小島夏の甲子園が終わりました。優勝は智弁和歌山で、準優勝が健大高崎。宮本さんの感想をお聞かせ下さい。

宮本やっぱり高校野球は面白いよね。そんな中でも決勝戦は改めて考えさせられる部分があったね。

小島終盤は逆転につぐ逆転で、試合展開的にも文句なしに面白かったですよね。改めて考えさせられる部分ってなんですか?

宮本今、小島さんも終盤は逆転につぐ逆転で面白かったって言いましたよね。まさにそうなんですよ。もし7回で終わっていたら、あんな展開は見られなかった。やっぱり野球は7回以降の攻防が面白いんだよ。7回制とか論議されているけど、そんなの言っている人は野球の本質を知らないんだよ。

小島確かにそうですね。でも7回制にしようとしているのは、高野連ですよね? 野球を知らない人たちではありません。

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プロを中心とした野球報道が専門。取材歴は30年を超える。現在は主に評論家と向き合う遊軍。
投球や打撃のフォームを分析する企画「解体新書」の構成担当を務める。