小沢仁志 武勇伝に計算あり 怒号飛び交う現場 若き日の処世術/ロングインタビュー

「顔面凶器」のキャラを貫き、映画作りにまい進して今年還暦、来年デビュー40年の節目を迎える。小沢仁志。記念映画「BAD CITY」が9日、福岡で先行公開されるのを前に、アクションへのこだわりとその原点を聞いた。

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◆小沢仁志(おざわ・ひとし) 1962年(昭37)6月19日、東京生まれ。84年「スクール☆ウォーズ」で本格デビュー。翌年「ビー・バップ・ハイスクール」の敵役で注目される。00年代にはVシネマ四天王に。実録ものの組長役では1カ月35キロの増量も果たした。13年「八重の桜」の長州藩士役でNHK大河ドラマ初出演。59歳の誕生日に開設したユーチューブチャンネルは登録数20万人を突破した。

ド迫力格闘場面

「60歳の記念に何かを残すというのではなく、この年になってもこんなことができるんだっていう挑戦のつもりで撮ったんだよね」

製作総指揮を執り、自ら脚本を書き下ろした「BAD CITY」はCG抜きの本格アクション。スタントマンは一切使わず、生身の60歳が体を張った。

「仮にこの台本を他の映画会社が持っていたら、主演は絶対俺にオファーしてこない。コンプライアンスだ何だかんだの世の中で、60歳でけがをされたらどうしようってね。だから自分で作っちゃう」

筋肉のきしみが聞こえるような格闘シーンは他にない迫力で、パンチの痛みが伝わってくるリアリティーがある。

1980年入社。東京都出身。文化社会部では主に映画を担当。
黒澤明、大島渚、今村昌平らの撮影現場からカンヌ映画祭、ハリウッドやロンドンのスタジオなどを幅広く取材した。大島監督が出演していた頃の「こんにちは2時」や水前寺清子司会時代の「ワイド!スクランブル」(いずれもテレビ朝日系)では曜日コメンテーターを務めた。
この10年間はインタビュー・ページ「サタデージャニーズ」のサブ担当をしているので、ジャニーズタレント大半の取材経験がある。Webコラムはサイトの開設時から20年近く書いているが、いまだにSNS未経験。
著書に「寅さんは生きている」「健さんを探して」「誰よりも映画を愛す」などがある。