【江川マリアがお届け】計84公演で知った「プロ」 高橋大輔の教え、石塚玲雄の2足
日刊スポーツ・プレミアムでは、不定期コラム「マリアのHOTな氷上通信」をお届けします。初めての海外アイスショー「HOT ICE」を終えた江川マリアさんが、84公演に及ぶ日々を通して知ったプロの責任について振り返ります。高橋大輔さんから教わったカウントの取り方、石塚玲雄さんの2足のスケート靴から学んだ「備え」。競技を引退した今だから気づけた、スケートへの思いもつづります。
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◆HOT ICE英国北西部ブラックプールの遊園地「プレジャー・ビーチ・リゾート」内のアリーナで、毎夏上演されるアイスショー。同会場では1936年に最初のアイスショー「Marina」が開幕し、現在のHOT ICEへと続く歴史が始まった。2026年は、同会場でのアイスショー上演開始から90周年の記念シーズン。世界各国から約30人のプロスケーターが集まり、群舞やジャンプ、ペア技などを豪華な衣装や照明とともに披露する。今季の公演「HOT ICE XC」は7月9日から9月10日まで開催。日本からは江川のほか、杉原舞香、依田茉理沙、鈴木愛理、石塚玲雄、梶本将太が出演している。
私の考える「プロ」
こんにちは! プロスケーターに挑戦中の「マリマリ」こと江川マリアです!
イギリスに渡って3カ月。人生初の海外生活で挑んだ「HOT ICE」が、ついに幕を閉じました。3回目の今回は、ショーで学んだことを中心に振り返っていこうと思います。
すべての公演を終えた今、いちばん強く心に残っているのは、うまく滑れた日よりも、失敗した日のことです。
「HOT ICE」では、公演日のほとんどが1日2公演でした。1公演目を終えると、いったん寝て、起きたらもう一度ショーをする。「1日が2日あるみたい」と感じるハードな毎日でした。
競技なら、何カ月も先の試合に向けてピークを合わせられます。でもショーは、疲れている日も、気持ちが乗らない日も本番です。その日に来てくださったお客さんにとっては、その一度しかありません。
毎回、同じくらいのクオリティーを出す。当たり前のように聞こえますが、それがプロには必要なのだと、本番を重ねる中で学びました。
生活にも慣れてきた公演終盤のことでした。私は2日続けてミスをしました。
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