【札幌レター〈67〉】西野奨太 二十歳の台頭「何か変えなきゃ。自分に矢印を向けて…」

北海道コンサドーレ札幌DF西野奨太(20)が6月15日J1第18節アウェー京都サンガF.C.戦でリーグ戦初先発した。クラブ初の高校2年生でのトップチーム昇格を果たし、5月28日に二十歳の誕生日を迎えたプロ4年目が、レギュラー争いに台頭してきた。今季は初のボランチ挑戦など、勝負のシーズンと位置づけてシーズンイン。目標とする選手は「裕樹さん」。

サッカー

◆西野奨太(にしの・しょうた)2004年(平成16年)5月28日、札幌市生まれ。札幌U-12、15、18に所属し、高校2年生だった2021年にクラブ初の飛び級でトップチーム昇格。同年11月27日柏戦でJ1デビュー。J1通算4試合、ルヴァン杯9試合出場。2021年U-17日本代表、2022年U-18、19日本代表候補選出。利き足は右。背番号47。家族は母と兄2人、妹。181センチ、79キロ。

京都戦でプレーする西野(2024年6月15日撮影)

京都戦でプレーする西野(2024年6月15日撮影)

「やっとつかんだ」

西野が京都戦でJ1リーグ戦で初めてスタメンに名を連ねた。3バック右として前半45分間プレーした。ルヴァン杯やカップ戦では経験はあった。ペトロビッチ監督(66)が「現状の中でベストなチーム」と表現した9日ルヴァン杯プレーオフ(PO)ラウンド第2戦アウェー・カターレ富山戦でも主力組に混ざって起用されており、準備はできていた。だがリーグ戦は、ひと味違った。踏み出した一歩に感慨を深めるも、浸っている余裕はない。

「やっとつかんだ。やっと来たなっていう気持ちだった。もっと早く出られたら良かったけど、今までいろんな経験ができた。二十歳はちょっと遅いかもしれないけど、ここからでも全然遅くないと思う。自分としてはこの経験をいい方向にやっていけばいいかなと思う。絶対に負けられない一戦というサポーターの熱量もすごい感じた。でも、ああいう中でサッカーができるって本当はすごい幸せなことだなって感じながらプレーした。ピリピリした緊張感の中で、もっとボールを受けたり、ボールを受けて(チャンスを)作ったりとかができたら良かった。守備のところでも最後の一歩のところだったりというのは、出ていないシーンがあったので、反省点はすごい多いけど、全然やれる自信はある。そこだけはしっかり持って、これからもいきたい」

プロ4年目にかける思い

2021年11月27日ホーム最終戦柏レイソル戦の後半追加タイム1分に投入され、J1デビューを果たした。17歳183日。それまでクラブのリーグ戦最年少出場記録はMF荒野拓馬(31)の17歳187日だったが、4日更新した。ペトロビッチ監督は試合前に荒野に「今日西野を使っていい? お前記録を持っているんだろ?」と確認し、西野起用を考えていたという。同年10月1日にトップチームに昇格していた。高校2年生でのプロ契約はクラブ初だった。希望に満ちたスタートだったが、当時をこう振り返る。

「今考えたら結構しんどかったんじゃないかなと思う。今まではユースとかで試合に出られていたけど、急に出られなくなって、メンバー外っていう悔しさを味わって辛かった。初めての経験だったので。でもそういう経験が今につながっていると思う。今思えばプラスかな」

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スポーツ

保坂果那Kana Hosaka

Hokkaido

北海道札幌市生まれ。2013年から高校野球などアマチュアスポーツを担当し、2016年11月からプロ野球日本ハム担当。
2017年12月から北海道コンサドーレ札幌担当。冬季スポーツの担当も務め、2022年北京五輪ではノルディックスキー・ジャンプや複合を取材。