高梨沙羅「自分がまだ子どもなので、自分から子どもが生まれるって考えられない」

ノルディックスキー・ジャンプで18年平昌五輪女子と26年ミラノ・コルティナ五輪混合団体の銅メダルを持つ高梨沙羅(29=クラレ)が、今年10月8日で30歳の誕生日を迎えます。

15歳からW杯に参戦し、世界で活躍してきました。節目の年齢が近づく高梨が描くライフプランとは。

現在地を聞いてみました。

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◆高梨沙羅(たかなし・さら)1996年(平8)10月8日、北海道上川町生まれ。上川小2年でジャンプを始めた。グレースマウンテン・インターナショナルスクール(旭川市)、日体大出。W杯15歳だった12年3月蔵王大会で初優勝し、個人で歴代最多の63勝。表彰台回数は116度。世界選手権は8大会連続で出場しており、13年混合団体金メダル。五輪は4度出場で銅メダル2個。152センチ。


ミラノ・コルティナ五輪混合団体銅メダルを手に笑顔の高梨(撮影・保坂果那)

ミラノ・コルティナ五輪混合団体銅メダルを手に笑顔の高梨(撮影・保坂果那)


「世間一般の30代ってやっぱりそうだよな」


高梨は、残り半年を切った20代の時間を過ごしている。女子のW杯がスタートした11年から世界を転戦し、15歳でW杯初優勝。10代で世界女王の座を手にして、人生をジャンプにささげてきた。

30歳を前に、どんな人生設計を考えているのか。

「まだ精神的に未熟なんだろうなって思う。30代の女性っていうと…話が脱線するけど…」


と言って、4月に日本ハムの試合でファーストピッチを務めるために北海道に帰省した時の話を始めた。

地元上川町に帰る時間があった。祖父母に五輪の銅メダルを披露できた。70代の祖父母が日本時間の深夜に実施された五輪の試合を「寝不足になりながら見てくれたみたいで、『よく頑張ったね』ってかけられた言葉が何よりもご褒美になった」と喜ぶ。


2月10日、敬愛する伊藤有希(左)に抱き寄せられ涙を流す高梨。前回北京大会の混合団体戦で届かなかったメダルを獲得、見事雪辱

2月10日、敬愛する伊藤有希(左)に抱き寄せられ涙を流す高梨。前回北京大会の混合団体戦で届かなかったメダルを獲得、見事雪辱

2月10日、ジャンプ混合団体で銅メダルを獲得し笑顔で記念撮影に臨む、左から二階堂、小林陵、高梨、丸山

2月10日、ジャンプ混合団体で銅メダルを獲得し笑顔で記念撮影に臨む、左から二階堂、小林陵、高梨、丸山


懐かしい再会もあった。それが高梨に結婚や出産を考えさせる瞬間となった。

「中学の時ぶりに同級生たちに会えた。やっぱりみんな結婚していて、子どもがいたりして。世間一般の30代ってやっぱりそうだよなって思いながらも、自分がまだ子どもなので、あんまり自分から子どもが生まれるっていうことを考えられない」


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保坂果那Kana Hosaka

Hokkaido

北海道札幌市生まれ。2013年から高校野球などアマチュアスポーツを担当し、2016年11月からプロ野球日本ハム担当。
2017年12月から北海道コンサドーレ札幌担当。冬季スポーツの担当も務め、2022年北京五輪ではノルディックスキー・ジャンプや複合を取材。