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五輪切符へサウジ戦切り札にFW森島

緊急召集されたFW森島は、右足で強烈なシュートを放つ(撮影・宇治久裕)
緊急召集されたFW森島は、右足で強烈なシュートを放つ(撮影・宇治久裕)

 反町ジャパンが、4大会連続の五輪出場をかけて明日21日、いよいよ最終決戦に臨む。U-22(22歳以下)日本代表が19日、北京五輪アジア最終予選サウジアラビア戦(国立)へ向けて都内で調整し、ただ1人追加招集されたFW森島康仁(20=C大阪)も合流。破壊力を秘めた両足でのシュートと前線での守備力を武器に、五輪切符獲得を誓った。「攻撃の切り札」を加えてさらに勢いを増し、五輪切符を奪いに行く。

 森島は本来右利きだが、左足も得意だ。居残りでのシュート練習を精力的に行い、両足を交互に思い切り振りぬいた。ズドン! 87キロ(発表は80キロ)の体重を乗せた弾道が次々とGK林を襲う。「森島は右も左も思い切り振り切らなくても、すごい弾道のシュートを打つ」と林は舌を巻いた。森島本人も「右足でも左足でもゴールを決める」と言い切った。

 サウジ戦に向けて、けがから復帰したMF梶山、本田拓、出場停止明けのMF家長は選ばれず、17日ベトナム戦のメンバーに森島だけが加わった。先発は李、岡崎の2トップが濃厚だが、森島の豊富な運動量と力強いポストプレーが日本にとって必要不可欠な武器と判断された。9月8日のアウエー、サウジアラビア戦で五輪予選初先発を果たし、勝ち点1獲得に貢献した実績が、反町監督の心を動かした。

 PL学園で高校球児だった父清司さん(49)の助言で、小学生の時から徹底して左足のシュート練習にも力を入れた。高3時に甲子園で準優勝、社会人のデュプロでは投手としてプレーした清司さんは「私も左利きなら、あと何年かプレーできたと後悔した」。競技は違うものの、森島に「右足で1本打てば、左足で10本打て」と言い聞かせたという。地道な努力が大一番で日本の武器となる。

 アテネ五輪最終予選最終戦で、兄貴と慕う神戸FW大久保が右でも左でもゴールを決め、出場権を獲得した。この時は高校2年。テレビの前でガッツポーズしたのを鮮明に覚えている。「ヨシトさん(大久保)も2点決めた。自分も挑戦したい」。4大会連続で日本を五輪へ- 右で1発、左でも1発! 「スイッチヒッター」デカモリシがゴールを狙っていく。【奈島宏樹】

[2007年11月20日9時3分 紙面から]

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