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大久保走った3・26バーレーン戦に意欲

手術後初めてランニングを行い、練習場を後にする神戸FW大久保
手術後初めてランニングを行い、練習場を後にする神戸FW大久保

 右ひざ外側半月板手術で離脱中の日本代表FW大久保嘉人(25=神戸)が27日、極秘でランニングを開始した。3月8日J開幕戦東京戦の出場は見送り、2戦目の同15日川崎F戦で復帰する青写真に沿ったもの。そのまま代表合宿に合流し、W杯アジア3次予選の大一番、同26日のバーレーン戦(アウェー)出場も狙う。神戸で、岡田ジャパンで期待の男が急ピッチで仕上げていく。

 大久保が走った。この日午前中、右ひざの感触を確かめながら、黙々と20分間ランニングした。チームは午後練習だったため、誰もいないグラウンドでたった1人の“極秘”調整だ。12日に右ひざ外側半月板の関節鏡手術を受けてから2週間。初めて屋外に出て体を動かせるようになった。

 「ちょっと走っただけ。ジョギングどころか、早歩き程度。まだまだやね」。照れ笑いを浮かべながらそう話したが、復帰への道筋は見えてきた。「バーレーン戦は出たい。そこはこだわりたい。(Jの)開幕は無理やけど、2戦目には間に合わせないとね」と青写真を描く。J開幕2戦目の3月15日川崎F戦で復帰し、そのまま代表合宿に参加。3次予選の大一番となる同26日のバーレーン戦に万全の状態で向かう決意だ。

 前日26日には神戸の安達社長と面談。「バーレーン戦に出るなら、2戦目には間に合わせろ」と言われた。日本代表の主力FWとしての期待だけでなく、チームでも主将としての重責を背負う。焦る気持ちを抑え切れず、午後のチーム練習中も室内で調整。他の選手がいなくなり、日が暮れてから、ようやく帰宅した。

 早ければ来週中にもボールを使った練習を開始する。松田監督は「リスクを冒すことはできないが、徐々に慣らしていくことが大事」と説明。大久保も「大丈夫! 心配しなくても。やるから」と自分に言い聞かせるように車に乗り込んだ。【益子浩一】

[2008年2月28日9時38分 紙面から]

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